多趣味な男の秘密基地

4日前の日経新聞一面に企業間でポイントカードを共有する記事が載ってました。
こういう記事が一面に載るのは日経新聞ぐらいでしょう。
企業間で統合共有するのは初めてでは有りませんで、
私も持っているTカードや様々なモノがあります。

今回の「Ponta・ポンタ」と呼ばれる共有カードは、
ローソン、三菱商事　ゲオ、昭和シェル石油などで、
三菱商事の子会社が運営しまして、来春からの運用になります。
コンビニのローソンが利いて規模が日本一なのだそうです。

確かに何枚も持ちたく有りませんし、塵も積もればの感覚にマッチします。
スタンプを貼るという行為に至福の時を見出すことも認める所ですが、
機械にサッと通してカウントされるのはいかにも便利です。

私も少なくない数のポイントカードを持っていますが、
複数の企業間で使えるのは本当に便利で、
この流れに誰も反対しないと思いますが、やはり簡単ではないでしょう。

ユーザーの囲い込みの有効ツールでして、
大型家電店の決算報告でもかなりの金額が償却に当ててあります。
実質値引きですので、バランスシートのマイナスになります。

この事も塵も積もればでして何とか圧縮できないか考えますが、
売り上げも減るという悲しいスパイラルに陥ります。
失効を念じるしか有りませんが、お店によっては親切に知らせてくれます。
少ないポイントでも失効は悲しいので何か買ってしまう小市民です。
今時、小売販売でポイントカードの無いお店は最早存在が難しいかも知れません。

このポイントをより効果的に拡販に反映させる方法を考えれば、
天下を取れるような気がしますが、現時点で出尽くした感があります。
後はギャンブル的な要素を織り込むしか有りません。
しかし公正取引の懸賞法に抵触する可能性も有りますし、
イチかバチかで、積もった塵が一発で吹き飛ぶようなリスクを負うのはイヤです。

この先は携帯電話にチャージされるのが主流になる事は想像に難くないでしょう。
何しろ端末を購入すれば自宅でPC上からチャージできる世の中です。
それだけセキュリティの整備が出来たと言う事なのでしょう。
そう考えればカードのスタイルもスタンプと同じ宿命になりそうです。

色々な方法がありますが、いずれも顧客の囲い込みが目的です。
社会現象としてデフレスパイラルを助長する可能性は考えられますが、
イチ・ニ・のサンで止めない限りは無くなりそうに有りません。
競争が無ければ存在しない商法と言えるでしょう。