私の営業管轄権でもついに新型インフルエンザの患者が出たそうです。
まだ、噂の段階ですが、市内は既にパニックですので当然かもしれません。
個人的にも恐怖におののく外、有りませんが、
ワクチンは全く足りてない状態ですので治まるのは先に話しになりそうです。
地元KRYラジオでは来る15日に県内在住の詩人、まどみちおさんの、
100歳の誕生日を祝う催しが行われるそうです。
ぞうさんの詩で有名で数々の童謡の詩を創っておられます。
ラジオではいつか紹介した英国の作家アーサー・ピーナードさんも参加されるようです。
ピーナードさんが尊敬する詩人だそうです。
山口県は、中原中也、金子みすゞなど日本が誇る詩人の里です。
もちろん多くの詩人の方と同じく存命時には幸せとは言えない処遇でした。
しかし、残された詩はどれをとっても美しく日本語が光り輝きます。
まどさんも驚嘆したみすゞの小さきものに対する慈愛の気持ちは永久不変です。
明日のまどさんの誕生日のお祝いの模様は来週のラジオの放送内で紹介されるでしょう。
小学生の子供が音読なるものをやるのですが、今「スーホの白い馬」に差し掛かりました。
この作品はあまりに悲しく切ない話なので聞いてるほうが辛いのですが、
子供は意に返さず抑揚もすくなく淡々と読めるのが不思議です。
多分、私もその頃はそうだったに違いないと思いますが、
最近では「泣いた赤鬼」や「かわいそうなぞう」などは平常心を保てません。
教育の題材としての「スーホの白い馬」では恩讐を越えて思い出と、
楽器として寄り添う気持ちの美しさが乱暴な君主による圧政を無視して考えられます。
この事は日本人にも共通の価値観として情操教育に取り込むのも目的でしょう。
ニュース映像などでモンゴルの大草原を見ると、
スーホの白い馬を思い出し、草原を渡る馬頭琴の音が聴こえる気がします。
上質な児童文学は大人になっても心のよりどころになる事もあるはずです。
「フレデリック」のような人の多様性を説く愉快で深い話も感じるところがあります。
より多くの価値観と叙情溢れる児童文学がこれからも子供達の側にあり続けますように。
晩秋の山 posted by
(C)違いがわかる男