久しぶりにNHKスペシャルが面白い内容を放送していました。
表題の「魔性の理論」とは中々のセンスを感じます。
長く数学界の最大の関心事である「リーマン予想」についてのNHKの面目躍如でした。
私は名前だけは知っていますが、当然理解など出来るはずも有りません。
遠くソクラテスの時代から数字は人類のあらゆる基準になりえました。
私自身は文系末席の者ですので、理数を解し、明確に回答を導く方を尊敬いたします。
もちろん人格は学問に殉じた結果によく有る話ですので楽しく考えましょう。
有名な「フェルマーの最終定理」が証明されて以来の難関と呼ばれ、
数々の学者の生活や人格まで破壊してきた難問中の難問です。
ざっくり言って予想というのが、チョットやってみたら規則のようなものが見つかったので、
これは全ての素数で共通するに違いないと言う無責任な予想です。
第一、フェルマーの最終定理にしても、フェルマー自身が、
「自分は解けたけど、証明を記すには余白が足りないよ~ん」と、
なんとも負けず嫌いの思わせぶりの迷惑なコメントを、
残したばかりに人生を棒に振った学者が数多く出てしまいました。
リーマン予想も長きに渡りタブーの様な扱いでしたが、
ココに来て自然物理学の見地から構成するゼータ関数のリズムに、
物質の元素などの周波が重なる事が発見されて色めき立ちました。
このゼータ関数と言うのは素数だけを用いた数式で、関数ですのでグラフになります。
いわゆる比例、反比例と似たようなモノだと勝手に考えて進みますが、
XとYだけではなく立体3次元のグラフにした時に面白い現象がでる関数のようです。
素数・無理数のなんとも不思議な存在は創造主の領域かも、とくくられましたが、
確かに番組を見ただけでも言い知れぬ不思議な感覚に包まれます。
もちろんNHKの作り方が巧妙で私がツボに嵌っただけです。
いずれにせよ、解明されるまで如何に凄い事か分りません。
2,3,5,7,11・・・で始まる素数で現存最大の素数は1億桁以上になります。
この数字が直接生活には関係してきませんが、
番組の説明に今の暗号システムの柱に100桁の素数をツールに使ってるそうです。
事と次第によっては困った事になるかもです。
昨年はリーマンショックで世界中を不況に突き落としましたが、
名前は一緒で紛らわしいのですが随分違うリーマンなのです。
人類の英知に又一つ新しい金字塔が建てられる歴史的な事が起きるかも知れません。
何時になるか分りませんが、誰にでも理解できるような説明を期待します。
竹林の中で posted by
(C)違いがわかる男