BS-2の朝のニュース番組で取り上げられていましたのが、
オバマ大統領の訪問の際に、天皇・皇后両陛下に招かれ挨拶の再に、
両陛下に対してお辞儀をしたのが物議を醸しています。
と言いますのが、アメリカの外交の趣旨に他国の元首に対して、
頭を垂れる事を独立戦争のときにしないと決めたのだそうで、
屈服を意味するお辞儀は政治家たるものしてはならないのだそうです。
早速、アメリカ側で物議を醸すためにネオコンマスコミが騒ぐようです。
あのFOX・共和党TVなどは大喜びで貶し倒すでしょう。
外務省筋は大統領の背が高いため、目線を合わせただけだと言っていますし、
オバマ大統領はしっかりきちんとお辞儀しているように見受けられます。
スポークスマンは敬意を払うのは当然だと言っていますので未だマシです。
大切な本質は横において、気に入らない事だけを論うのは何処も同じです。
この光景を見て、いったい誰が大統領が屈服したと思うのでしょうか・・
アメリカ人の気持ちとして頭を下げる事が罪悪かのような考え方なら非常に残念です。
本質以前の問題で、ゴルゴ13が握手をしない事の方が分りやすい気がします。
いつまでもこんな事ばかり言ってるからテロが減らないはずで、
一歩謙る、相手を尊ぶと言う事がお付き合いの基本のアジア人にとっては、
アメリカ人の間違っていないと突っ張る事自体が思い上がりに思えます。
この目線に立って頭を垂れる感覚がもっとも必要なのだと具申致しましょう。
そう考えるとオバマ大統領は幼い頃のアジアとのふれあいが無駄になっていません。
まさに余人をもって変えがたい大統領と言えるでしょう。
靴を投げられるキャラの大統領とは人物像としての差を感じます。
今回の前にサウジアラビアの国王にお辞儀をしたとして既に騒がれています。
故P・ジェニングス氏のようなインテリ常識人なら攻めたりしないでしょうが、
反省も無いのかと追い討ちを掛ける愚か者が騒ぐことでしょう。
まあ、こういう事も内政干渉と言われるになるのかも知れませんが・・・
中国人が乾杯の際に自分の杯を相手よりも高くする事に拘るのは有名ですが、
天皇陛下は意に返さないかのような自然の所作でにこやかに乾杯されました。
当然日本の立場が下であるなどとは誰も言いませんし、関係の無い話です。
いつもほとんど一緒の高さに腐心する様は見ていて滑稽です。
風習や価値観を踏みにじる必要は有りませんが、
客観視する事で見えてくる本質もあろうかと考えます。
歴代に無い立派な大統領ですので是非大切にしてあげて下さい。
紅葉のローカル線を行く posted by
(C)違いがわかる男