11月の最初の木曜日がアメリカ大統領選挙の投票日となっています。
ですので明後日には大統領が続投か交代かが分かります。
日経の編集欄にはアメリカ大統領の4年任期制の不動ぶりが述べられていまして、
世界恐慌下でも戦時中でも粛々と行われ、
選ばれた大統領は辞任しない限り任期途中で降板する事はありません。
現役大統領が暗殺や病死、辞任で退いた場合は、
速やかに副大統領が着任し何事も無かったかのように続きます。
ですので、4年間は何を言われても全く辞めさせられる事は無く、
議会は野党が占領しても大統領には拒否権がありますので、
自分の主義に添わない与党に不利な法案を通す事が出来ない仕組みです。
副大統領から次期選挙戦で大統領になることはよくありまして、
その逆は私の知る範囲では無いと思います。
我が国における副の意義は限りなく慰めのような空気が漂いまして、
副が八面六臂の大活躍したと言うような話は皆無です。
まあ・制度も国民性も違いますので、有らねばならないと言う事ではありません。
正副という存在が立法府のガバナンスを見事に機能させていて、
決まった事には野党も協力するのが民主主義の見本と言えるでしょう。
アメリカと言う国は横暴で自国の考えを押し付ける実に嫌な国ですが、
民主主義の熟成度は我が国とは比べ物になりません。
見習うべき事はDNAレベルで不可能と思われる事が多く、
マネをしたくない事に限って遥かに凌いでいたりします。