ちょっと緩んで雪ではなく雨になると、
積もった雪が凄い勢いで融けて凍結の心配もありませんが、
寒くなるのはこの先まだ3ヶ月を残していますので、
年越し大寒波が現実味を持って日本列島を覆いそうです。
12月のはじめからアメリカの財政の崖の問題が解決しません。
銃撃事件が間に起きまして、その間、水入りのような感じになり、
今月末でアメリカの減税法案が時間切れになり、
同時に連邦の財政支出も止まってしまう訳でして、
幾分、上向いてきた景気を一気に冷やしてしまう可能性があり、
世界経済に響く事は必至と言うのが概ねの見方です。
構図とすれば、富裕層に課税したい大統領と民主党で、
課税は認められない支出も削減し、
国家規模の縮小が悲願の共和党との話し合いの溝が埋まりません。
大統領も減税のハードルを下げたりしていますが、
共和党が下院で多数を占めいわゆるネジレ状態ですので、
簡単では有りませんし、存在感を見せるハイライトでして、
多分、どちらも勝ったというような落ち着き方になると思われます。
で、崖を回避できれば一安心で世界情勢に影響は出ない事になっていますが、
この先も国債発行の上限を持ち上げたりする儀式も待っていますので、
アメリカの資本主義のルールと遵守の形につき合わなければなりません。
もちろん我が国も似たような話ですし、
政府発表で国債の引き受け先が従来の金融筋と、
海外勢の引き受けが史上最高額を更新しましたので、
かなりの額を持ってる中国が売り浴びせる可能性まで考える必要があります。
もっとも、元も子もない事はしないでしょうが、
困らせようと思えば、手っ取り早いかもしれませんので、
政府としても可能性としてシミュレーションはしているはずです。
どのような展開になるのか誰にも分かりませんが、
何もしなくて良くなることはありえませんので、
思いの他、重い負担を覚悟しておく必要があるかもです。