休刊日というのが決った日ではないようで、数ヶ月後にはやってきたりして、
たった一日ですし、ニュースは他に幾らでも入手可能なのですが、
生活のリズムとして朝の一時が手持ち無沙汰になります。
日経は文化面に、毎日新聞は中ほどに2作品の連載小説があります。
もう直ぐ日経の連載小説「黒書院の六兵衛」が終ります。
江戸城引渡しの仕儀に相前後して座したまま何も言わず半年座り続けた話です。
もちろんフィクションなのですが、
無血開城が大前提なので一切の無理をしないと言う事で、
歴史に名を残すオールスターたちが寄ってたかって立ち退かさせる話でした。
結論から言えば天皇を拝謁し自ら城内を後にするのですが、
延々一年続いた、この小説は日経らしいと言えなくもありませんが、
女性には不向きと言ってもよい作品でした。
まだ、終ってませんので、でしたと言う表現は正しくありませんが、
我が国の歴史の一こまをくすぐるような面白い小説でした。
派手なタイムスリップものの方がTVウケは良いのでしょうが、
むさくるしさの極みのような不思議なフィクション幕末時代物でした。
ですので、どうあがいてもドラマ化されることは無さそうです。
個人的にはとても面白そうなのですが、味も失せてしまう気がします。
毎日新聞のアトミックボックスも終盤に差し掛かっていまして、
国家警察の捜索網から逃れながら国家機密と共に核心に近づく話で、
まあ、これもフィクションなのでしょうが、リアリティは十分で、
人との付き合いの変遷が楽しめ、警察も仕事だからやってる感が伝わります。
何度も危機一髪を潜り抜け、
海を舞台に警察と国家機密の間をたくみに泳ぎきるような話で、
途中の友人、知人とのふれあいも人間味溢れ読んでいて表現に感心しました。
もう直ぐ終って又、新しい小説が始まるので、
一日読むにはちょうど良い長さを楽しみに待ちましょう。
雨天の中を疾走して行きました。