スマホを筆頭に写真や動画が撮れるモバイルが
入門用のコンパクトデジタルカメラの売り上げをかっさらってしまい、
ほとんどのメーカーが戦線を縮小し撤退を始めています。
このまま負けっぱなしはイヤだと言うことで少し前にニコンが
高画質に的を絞った機種を発表しました。
COOLPIX A と言いまして
撮像センサーを多くの一眼レフと同等のモノを採用し、
コンパクトカメラのボディにねじ込んで仕上げました。
１０万円を越える価格以外は良い事ばかりで、
何時でも持っていられるチャンスに強いカメラになります。
この撮像センサーは１８００万画素でして、
１０年ちょっと前の６００万画素の時代は
撮像センサーは大変高価でして
比較的大きなこのセンサーなら部品単体でも３０万はしていたはずです。
時代は変遷し、世界一の性能を誇るソニーが作る撮像センサーを、
ニコンやペンタックス、オリンパスと言ったメーカーが買い、
魅力的な製品ラインナップを構成します。
２万円以下の安価なコンパクトカメラはスマホに蹴散らされまして、
光学メーカーは撮影性能をモバイルとは桁違いにする事で、
高額でもソコソコ売れる製品で企業収益の確保を目論みます。
スマホと同じ戦場で戦っても勝ち目が無いと結論付けました。
でニコンに続き、ペンタックス・リコー陣営から
スマホよりニコンを標的にしたようなコンパクト高画質カメラが発表されました。
ペンタックスリコー コンパクトデジカメ GRでして、
長くシグマが幅を利かせていた市場ですが、
ココに来て三つ巴の大乱戦になったカテゴリーです。
SIGMA DP1 Merrill
GRがイキナリ価格攻勢を掛けて来ましたので、８万円を巡る攻防は必至で、
この先も参入するメーカーが予想されますし厳しいシェア争いになりそうです。
多分、撮像メーカーのソニーもＲＸ100とＲＸ１の中間のＲＸ10で参入かと思われ、
メーカーにとって金城湯池となるためにも高性能、低価格で殴りこみです。
それにしても実に贅沢なコンパクトカメラが世に出るようになったものです。
