本日行われたコンピューターソフトとプロ棋士との戦いが終りまして
最終戦のGPS将棋vs三浦八段の対戦はGPS将棋の圧勝で幕を下ろします。
今回の画期的な試みの団体戦は1勝3敗1引き分けで完敗でした。
致し方ありませんが、凄まじいまでの強さを見せ付けました。
次回の開催予定は決っていませんが、
形とすればプロ棋士が挑戦する勝負になります。
今回の立会人の田丸八段が言ってましたが、
「96年に契約棋士全員にアンケートを取ったら、
若手と年配者でコンピューターの捉え方が全く違っていて、
年配者のプロ棋士優位説は不動でしたが、
若手の羽生当時七冠や森内名人などはコンピューターがいずれ勝つ
と言う意見が多く、今となっては正しい認識だった」
と言うコメントが今回の歴史的な対戦を象徴しています。
この20年間で見事に進化を遂げたソフトの開発者を褒めるべきでしょう。
今回の対戦で将棋の価値や魅力が変わる事はありませんで、
400年来全くルールの変わらないゲームですので、
ソフトの開発者は次のハードルとして囲碁をターゲットにしています。
現在のアルゴリズムは全ての可能性を探るやり方ですので、
将棋のように進むほどに指し手が増える将棋を制して、
次の囲碁のプロとの戦いに更なる進化を続けそうです。
将棋ファンとしては面白くありませんが、
難解とされた大局観を数値に置き換える事が出来たと認めざるを得ませんので、
多分、来年度からNHK杯にソフト枠と言うのが出来るかも知れません。
それはそれで当たり前の風景になっていく気がします。
実に珍しいスターフライヤーのお出ましでした。