日曜日は参観日でして、久しぶりに授業の最初から最後まで見ることが出来ました。
何も書かれていない黒板の右側から縦にとても綺麗な読みやすい字で先生が書いて、
授業が終るころには左側一杯に埋め尽くされて、終って消されるまでを、
とても去りがたく授業ってこんな感じだったと感慨深く眺めていました。
ワールドニュース、今日の世界の特集として、
アンゴラにおける中国の地下資源を食い尽くす勢いを取り上げていました。
中国は毎年、フィリピン一国に相当するエネルギー需要が増え続けているそうで、
海外、特にアフリカを重点的に投資を進め、対価を地下資源で吸い上げるやり方です。
インフラへの投資は全て、ひも付きと呼ばれまして、
驚くような高層マンションが立ち並び、
草原が続くと言うようなアフリカのイメージは欠片もありません。
工事の受注は中国企業であり、労働者も中国人がほとんどで、
あまりにアコギではないかと批判されるのも無理からぬ事でして、
国は地下資源を吸い取られ、雇用はほとんど無く産業も育ちません。
文字通り地下資源を金に換えてる訳ですので、
利益の分配は望むべくも無く、非常に偏った富裕層が生まれる事になり、
彼らは利権を守る事に懸命になり、国民がお利口さんになっては困りますので、
教育に資本投下する事はありえませんで、汚職が蔓延する事になります。
なんだか100年前の英仏のアフリカ進出の現代版を見るような気がします。
特集のコメンテーターは批判される新植民地主義ではないのだと言っていましたが、
独立自尊の精神をなえさせる効果は同じに見えますので、
やはり21世紀の国際社会の常識や良識とはかけ離れた国のようです。
もっとも、こんなやり方が何時までも通用するはずも無く、
そう遠くない未来に破綻し、より混沌とするような気がします。
我が国としては教育と食糧、医療の支援を行うような国であって欲しい気がします。