GWも終了しましてこの間、休まずに働いて頂いた大勢の方々のお陰で、
民族の大移動は何も無かったかのように元通りになります。
働いた方々のお休みはこれからなのでしょうから、
どうか働いた分、しっかりお楽しみになられますように。
今週、BS-1でオリバーストーンのアメリカ近代史の2クール目を流します。
20世紀から今に至るアメリカの戦争と紛争の歴史を、
映画監督のオリバーストーンの視点で解説し振り返ります。
アメリカ人自身がキチンと理解できていない事が少なからずありまして、
戦後のレッドパージ(赤狩り)などはその典型ですが、
今も根が枯れることなく見えない底流にしっかり存在し、
圧力団体のロビー活動の価値観の根幹を成します。
ですので、ストーン自身は社会的な弱者の方々に理解して欲しいのでしょうが、
多分、監督の意図するようにならないでしょうし、
アメリカの国是として他国が悪く自分たちが正義そのものだと信じています。
この事は我が国以外はほとんど同じですので、
どちらかといえば我が国が特殊なのだろうと思われます。
かくして、このドキュメンタリーは日本人の方が受けるような気がします。
分かり易いぐらいトルーマンを諸悪の根源のように扱い、
フォレスを悲劇の政治家のような扱い方で、間違いは無いでしょうが、
アメリカの保守層からは攻撃される事は必至です。
社会派と呼ばれる存在は時の権力者からは忌み嫌われます。
権力者は批判される事はあっても褒められ支持されることは皆無ですので、
お互い、レッテルの張り合いに終始します。
しかし、キチンと批判し、論じられる事は社会として健全な証ですので、
前向きな議論に限らず表現し、出来る環境のために政治が存在します。
このシリーズの終わりの方になると思いますが、
中国との距離と国際社会でのポジション争いのような観点になるはずです。
どちらも互いにとって絶対必要な存在ですが、
最も厄介な存在である事も事実ですし、対中国はアメリカに限りません。
冷戦は遠く過去の事になってしまいましたが、
その外殻をなすかのような仮想敵としての存在は変わりません。
我が国も大きく影響される事ですので、
このシリーズはDVDライブラリーにして保存しなければ。