日本各地で豪雨と猛暑のニュースが頻繁に出てきます。
熱中症の注意報や大雨洪水警報が交代で出る感じです。
録画していたワールドニュースでも車で聴いたFM放送でも、
アメリカの自動車産業の代名詞のようなデトロイト市の破綻を報じてました。
軍需産業はともかくアメリカのものづくりを支える国内産業は、
総じて斜陽が続き、デトロイトに限らず人口減の元凶になっています。
GDPの稼ぎ頭は金融関連にシフトし、
極めて少数の富裕層が利益の大半を握って雇用は増えないのが金融業です。
この斜陽都市の再生をより困難な作業にする最たるものが、
レガシーコストと呼ばれる手厚い社会保障です。
我が国でも日本航空の再建問題の時に大きく取り上げられました。
デトロイト市は市の職員の社会保障ものしかかるようで、
多くの市民のリタイヤ後の資金であり、めぐり巡って税収にもなります。
デトロイト市の再建計画では国の援助の条件として、
債権者の有する債権額と社会保障額の削減が対象になり、
まず、簡単に事が進む事はないでしょうからネタになりそうです。
レガシーコストは言わば平和のコストですので、
今の内戦や紛争国ではありえない手厚い社会保障です。
北欧諸国では分かり易い高額納税で支える構図であり、
国民の意識と社会規範が絶対条件ですので、
アメリカのような一部富裕層が利益を独占する構図だと困難です。
共和党政権時代の富裕層を強化するような税制が招いた事態ですので、
この構図はそのままそっくり我が国の将来像になる可能性が高くなります。