凄まじい被害を出した後、トンと雨が降らなくなってしまい、
形が変わった河川の水量が一気に減ってあの水害がウソのようです。
水害は願い下げですが、降らない渇水もかなり困ります。
毎日新聞中ほどの経済欄のコラムに、
エコノミストの浜矩子さんのコラムが載ってました。
浜さんのコラムの8月15日は1971年のニクソンショックの事でした。
何にも覚えていませんが、経済史のターニングポイントとなった事でして、
ニクソンが何時でも金とドルを替える取り決めをやめるや、
当時のアメリカがインフレとなり、物価と金利が上がって、
金融政策の見直しを余儀なくされ、規制が間に合わなかったようです。
コラムでは中国の影の銀行の対策とリンクして展開しています。
アメリカの金本位制度廃止のドタバタを教訓に、
影の銀行の市場への規制と自由裁量のバランスを探る話ですが、
多分浜さんもご存知だと思うのですが、
コントロールに成功したと言える事は当事者が思うほど多くは有りません。
大抵間に合わないか、バブルになったり一気に崩壊したりを繰り返すので、
責任ある立場の方が思うように発言できないのも市場の常です。
今の世界経済は経済規模の大きな国が失敗すると世界に影響が及びます。
だから規制なのでしょうが、規制の意味を成す原因はお宝の山になります。
ですので情報が小出しになったりするのが実情で、
影の銀行も踏ん張りどころでして、なんとか粘って頂いて、
多くの予想が先の先を読むのでしょうが
思惑どおりには市場は動かず事が起きると激震ですので、
ニクソンの嘆きを深く理解できるようになるのでしょう。