夕立が久しぶりに降って幾らか気温が下がって干ばつが緩んだかんじでして、
行き帰りの途中に500m弱のトンネルの壁や道路が一気に水浸しで、
窓を開けて通ると実に気持ちよくてエアコンとは違う涼しさが味わえます。
少し前の日経新聞の文化面に稲川淳二さんの怪談を語る話が載ってました。
いつの間にか肩書きが怪談師になっていまして、昔なんだったか思い出せません。
この怪談は私は大の苦手でして、聞かなければならない必要を感じませんので、
洋の東西を問わず映画も含め苦手なまま、触れないように過ごしています。
怪談も季節による所のものでして、秋口以降は全く聞かなくなります。
ホラーと似て異なるもののようにも思いますが、
話だけですのでCGなどでドンドン先鋭化するホラーとはジャンルが違います。
しかし、怖いとなれば表現者の力量そのものですので、
CGが進化するように怪談も新しい情報や時代に沿う事になります。
なりますが、牡丹灯篭などは実に見事な芸術作品といっても良くて、
筋書きからエンディングまでキッチリ分かっていても楽しめます。
落語と似ていますし文化の底流をなすもので偉大な芸術です。
涼を求める精神文化のような存在で、
かのラフカディオハーンに代表されるように我が国の至宝でもあり、
表現も、より多彩に深く長く楽しむことが自慢です。
もちろん諸外国にも少なからず存在するのでしょうが、
我が国の講談や落語・浪花節の言葉での文化は実に素晴らしく、
人情や社会規範や道徳を実に見事に表現し時代を超えて評価されます。