残暑にも程があるような暑さにほとほと参りました。
確実に涼しくはなっていますが、日中は夏日ですので、
クーラーを引っ込めた事が悔やまれる一日でした。
日経新聞の一面の囲み記事は特集が集中で連載されます。
成長戦略の忘れ物という特集で我が国の規制の理不尽さを紹介しています。
実際、簡単・低料金の理容業界の新規散髪店の事が紹介されていて、
利用しない洗髪台を必ず設置しなければならないらしく、
既存の理容業界からの限りなく嫌がらせのような規制なのだそうで、
全国29県で条例としてまかり通ってるそうです。
政府が掲げる欧米並みに10%程度の新規創業を目指すそうで、
その足を引っ張るような規制のあり方を批判しています。
規制はもちろんですが我が国に深く根を下ろす連帯保証人制度に言及するべきで、
EU諸国で一番自営業者が少ないドイツが日本と似通った制度を維持しています。
本来ならこの悪しき連帯保証人制度の完全撤廃を旗印にするべきです。
批判はまさにその通りで、今に始まった事ではありませんし、
競争を恐れるムラ社会と断じていますが、
私に言わせればこのような事を紹介している、
日経などの出版業界が一切の競争から逃げています。
電子版などで有料化を目指す事は誠に結構な事ですので、
新聞・書籍の完全自由化にしてこそ批判も意味があり、
ムラ社会の居心地の良さを再確認する事になるでしょう。
現状、コンビニなどで並んでる書籍に、
著作権や再販制度で守られる必要があるのか不思議な雑誌も少なくありません。
置きたくない店もあるはずですので、
7年後に迫ったオリンピックに鑑みても恥ずかしい感覚は持つべきでしょう。
もちろん、確固たる意志に基づいて陳列するとの主張もあるでしょうから、
そのような様々な選択肢を自由裁量・完全自由化にするべきです。
自分たちが絶対的に安全な場所から理想を言ってもお寒い限りです。
原発や米軍基地を巡る諸問題などの感覚と酷似しています。
そういう意味では出版業界はムラ社会の重鎮と考えてよさそうです。