台風の風が吹き荒れまして晴天でしたが過ごし易く、
蝉の鳴き声がかすかに聞こえて夏の名残りと秋の鳴き声が交差します。
少し前のニュースであのボイジャー1号が太陽系から出たそうで、
1977年に打ち上げられた無人探査機の2号も時間の問題で、
人類の宇宙開発事業で最も偉大な業績を超安価なコストで成し遂げました。
太陽系から出た人類の構造物では初めてで、
彗星以外の飛行物体で成しえた偉大な業績になりました。
36年前の事でしてオールアナログで達成されたミッションは、
打ち上げ前から話題になっていて、地球外生命体との遭遇時に備えて、
あの時代、40年以前の最先端テクノロジーの記録方法で、
世界各国の言葉が録音され
地球の事を紹介し記録した金のレコードが備え付けてあります。
火星から始まり、木星、土星、天王星、海王星
当時は惑星だった冥王星の可能な限り再接近した映像を送ってきました。
やはり望遠鏡とは違う驚きの映像に全人類が感動しまして、
1号と2号で軌道を変えて一番効率のよい軌道を全く間違えずに飛びました。
今も信号を発信し続けていますので、なんとも健気な探査機で、
太陽電池パネルは土星辺りから急速に出力が落ちるそうで。
主要電源は原子力電池でして、アイソトープの乾電池のような物で、
非常にコンパクトで電気を発生し続けまして、ボイジャーの命を支えます。
このまま信号を発信し続け、秒速30kmのスピードで太陽系から遠ざかり、
人類未踏の空間をどこか星の引力圏に掴まるまで飛び続けます。
少しでも長く信号を送り続けてボイジャーの声を拾うスタッフに届いて、
地球外生命体からのアクションもあると望外の成果と言えます。
しかし、既に十分な成果を収め人類にとっても金字塔になりました。
人智を超えた漆黒の空間を飛ぶ仕事がいつ終るのか誰にも分かりません。