広島県と島根県の県境付近にある中国山地に沿ったような中国道は
すっかり雪景色になったそうで、11月で冬至まであと一ヶ月ですが、
なんとなく今年の冬は例年以上に厳しいような気がして来ました。
日経新聞の2面の開きには社説が載っていまして、
原発ゼロに至る為のリアリズムと称しての記事でして、
面白いぐらい矛盾たっぷりなのが経済紙ゆえんなのでしょう。
要約すれば止めるにしても急ブレーキではなく、
安全に動かせる原発でしっかりゼロになるまでのコストを稼ぐと言う事です。
この事が日経を初めとして原発擁護に属する人たちの止める為の解になります。
結論から言えば我が国の国風ともいえる先送りに過ぎませんし、
先送りで積みあがる行き場の無い廃棄物には言及しません。
本当にこの国にとって必要な存在であるなら、
貯蔵もしくは処分に至る施設は全都道府県に置けば良いだけで、
その事を真っ先に決めるべきでありながら、
してこなかった政治家であり選んだ有権者なのだというのが、
この問題の底流にある最も忌むべき感覚なのです。
負担が公平でないのなら問題が生じるのは当たり前で、
駐留米軍の問題もほとんど同じ構図が横たわります。
国民等しく負担する事で真実が見えてくるような気がしますし、
必要と言ってる勢力が何のために言ってるのかも自ずと理解できます。
リアリズムと言うのは一部の利権を握る勢力のことなら意味がありません。
とはいえ機密保護法が施行されることになれば闇の奥にしまい込まれそうです。