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テーマ:今日のカンボジアって?(524)
カテゴリ:カンボジア論考
カンボジアでは色白な人は美しいとみなされる。彼らの考え方は19世紀のヨーロッパ貴族のようだ。たとえ30歳代でも、それほど顔立ちが端整でなくても、色が白かったら「美しい」と言われる。だからカンボジア人より色白の日本人は「美しい」ということになる。女性に限らず、男性でも色白ならかっこいいらしい。
前もって言っておくが、私はその考えに影響されていて、毎日、日焼け止めを塗っているのではない。日中外出する時間が長い私にとっては日焼け止めは必要なのだ。外出するとき強力な紫外線を浴びるからだ。しかしある人は「日焼け止めなんて、お前は女か」と思ってばかにするかもしれない。もしこう考えるなら、日本人は認識不足だ。さらに言うと、この日差しの強いカンボジアでそういうことを言っているであれば、危険なことだと思う。そもそも、私は日に焼けるなら肌の色が白から小麦色になって美しくないから日焼け止めを塗るのではない。太陽光線を長期間、また大量に浴びた人は皮膚がんになる可能性が高くなるのだ。 この点オーストラリアでは大々的にキャンペーンをしている。この国では政府が「帽子をかぶろう、日焼け止めを塗ろう」というスローガンを掲げ、太陽光線の危険に関する教育キャンペーンを行っているのだ。というのは、「オーストラリア国民の2人に1人は、生涯中にいずれかの皮膚がんになる」というデータが出ているのだ。確かに、オーストラリア人は白人が多いので、皮膚がんになりやすいといえる。しかし、カンボジアで戸外にいる時間が長い人が強力な紫外線に何も対処していないというのはあまりにも無頓着とも言えるかもしれない。 この時期は雨期だ、といって紫外線を侮ってもならない。紫外線の85%は雲を透過するため、曇りの日でも紫外線対策は必要なのだ。カンボジア(特にアンコールワット)に来られることがあるなら、女性であろうと男性であろうと、帽子をかぶるなり、日焼け止めを塗るなり、長袖の服を着るなりして、最低限の紫外線対策はしておきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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