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十数年、あるいはもっと前だったかもしれない。日本のある機械メーカーがココム違反事件を起こしたことがある。
私がその頃住んでいた部屋の隣に、その会社の社員夫妻が引っ越して来た。事件の責任を負って退社した社員の穴埋めで、人事の移動が急に起こったからだ。 ごく普通の仲の良さそうな夫婦の生活は、意図せずして戦争への加担に組み込まれていた。 65年前に太平洋戦争が終わった後も、日本周辺海域には、軍事機器が溢れている。 当時は、人の命を削るように、すすめられていた戦争が、いまは、科学兵器の力で、瞬時に拡大する可能性を秘めている。 研究室の中で、嬉々として積み上げられた結果の一部は、巡り巡って軍事産業へと吸収されていくのだ。 グーグルのストリートビューで、我が家の自動車のナンバーが読み取れたので、抗議したことがある。 地図機能としては確かに面白いかもしれないが、実際にそこで暮らしている人からすれば、他人がずかずかと家の前を覗きながら、歩き回っているに等しい。 フットパス(整備されたウォーキングコースのこと)を利用する場合も、住宅地の近くでは、他人の家をのぞき見たり、写真を撮ったりしないのは、ごく初歩的なルールである。 実現できる技術があるからといって、社会環境への配慮を持たずにそれを無差別に利用すれば、ある日突然誰かを襲う地雷原にもなり兼ねない。 東海(日本海)、西海(黄海)に浮かんでは沈む潜水艦は、国家間のレベルで、きょうも何かを脅かし続け、私達の仲間の誰かは、嬉々としてその技術を開発し続けているのだ。 知らないなんて言い訳は、もはや通用しない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月14日 09時47分11秒
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