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きしきしと音を立てそうな四肢のこわばりに気付き、目が覚めた。少し前、目を開けた時は、そこで出社の支度を整えていた夫の姿はない。 昨夜は、ひさしぶり(といっても中3日の休みを経た4日ぶり)のリードクライミングで、いつもお子さん連れのスクールの友人が来ていたので、簡単な課題を一本お願いして登っただけだったから、夫の到着後、お買い得課題とはいえ、いきなり10cを登ったのは、無謀といえば無謀であった。 そして、宿題の10bは1回のテンションでムーブに気付いてトップアウトできたものの、 、宿題の10dは敗退し、登れていたはずの10cは、ゴール一手前でクリップが怪しくフォールしそうになり、あわてて他のホールドをつかんで敗退したのだった。 初心者の夫のビレイする状況で、たぐり落ちはしたくないと、とっさに目の前のホールドに手が出てしまったのは、恐怖だったのか、老婆心だったのか。。。 とはいえ、この夜は、山口のりさちゃんが合宿で登りに来ていて、スクールの友人が子供の相手をしている間、TUNAMI壁の13aを果敢にトライする姿を、じっくりと目に焼き付けることができた。 細いけれどしなやかな若い背中が、大きく被った前掲壁を登っていく。時折、大きく体を振ったかと思うと、頭上高く配置されたホールドに手が届く瞬間が、いまも脳裏に焼き付いたままだ。 そして、ロープが吸い込まれるようなクリップの鮮やかさ。 このレベルを保ち続けなければ、彼女たちは、世界に羽ばたくことはおろか、ふつうの女の子に戻るしかないのだ。どちらが幸せかは、彼女たちの顔つきを見ればわかる。 いまは、ただ登るだけ。 珍しく静かにしていた(もしかしたら夫が出かけるときにちょっとした騒動があったのかもしれないが、それは眠っていた私の鼓膜には届いていない)犬たちに朝ごはんをあげるため、軋む体を起こして1階に降りた。 ロコは、カーテンを開ける前は静かにしていて、先にキュンキュンと鳴きだしたのは、やはりジュリアのほうだった。 そして、朝食と朝の排泄を済ませたジュリアはもう、リビングの片隅に置かれtベッドで、ようやく落ち着いたが、まだ少し心細そうな顔をしてもう眠ってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月28日 08時41分42秒
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