ローファットな生活

こんにゃく丸岩から遊歩道を下流に向かうと、ほどなく次の課題の岩に出る。

しかし、御嶽初心者の我々夫婦に、そんなことはわからない。

地図を見て、駐車場へのアクセスの良さということで、デラシネボルダーへ向かった。


再び、コンクリートの階段を上り、揺れる吊り橋を歩いて対岸に渡る。


夫は、少し離れて後ろのほうから、私を撮影しながらゆっくり歩いて来る。先に階段を下りて、遊歩道を岩に向かった。


デラシネボルダーへの途中の道で、日傘を持った二人の女性とすれ違った。ちょうどそのとき、ラフティングのボートが歓声をあげながら川を下っていき、女性たちは立ち止まってそれに見入っていた。

大きなクラッシュパッドを背負った私も、道端のくぼみに逃げて、川面を眺めて待った。


幾つかの岩からデラシネボルダーを特定していたら、先ほど課題じゃない岩で見かけた２人が、離れていくのが見えた。


誰もいない、少し被ったところのある岩の前に陣取り、次の課題に取り組む準備をした。


つづく