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テーマ:介護・看護・喪失(5299)
カテゴリ:カテゴリ未分類
マイ・グランマ・パスド・アウェイ の続きです。 長文要注意!でゴザイマス・・ 次の日は案の定、朝の4時45分に起こされました。これでもロッ太が一番最後に起きたんだと、どやされました。す・・すいませんねぇ。 つ・・辛い・・・田舎の冷たい水で顔を洗うも目が冷めるはずもなく、 一緒に来た宵っ張りの従姉妹と「4時に寝ることはあっても4時に起きるなんて・・・」と2人でぼやいている間に ご近所からいわゆる「隣組」といわれるおばちゃんたちが駆けつけてくれます。 冠婚葬祭ともなると、当の本人たちは忙しいから、かわりに近所の人が全部やってくれる。 こんな制度がまだあるのも田舎ならでは。 朝もはよから来てくれるんだから。ありがたいことです。 朝も5時からガンガン掃除機を掛ける長女のおばさん。割烹着が気合の入りどころを示しています。 ロッ太もオカンにお手伝いしなさい!と言われたんですがね、あまりにも人が多くて 何をやっていいかもわからないんですよ。行くとこと行くところ人があふれててねぇ。 だもんで、ひたすら写真を撮っていました。 で、5時半過ぎにはもう朝食。みんなでかっこみます。 これはロッ太の大好きな「納豆汁」東北の一部の地域で食されます。 納豆汁~?って思うかもしれないけど、すりつぶした納豆と、ミソと、たっぷりの山菜のハーモニーがたまらなくウマイんですよ! お水が美味しいから。っていうのもあるんだよね。本当に美味しい! ここに来たら絶対食べたい一品。朝からおかわり3杯食べました(爆) そのあと、一息ついてもまだ6時半にもならない・・・あぁ。なんてステキな朝なの。 で、言われたとおり、近所の人が7時には焼香に来てくれました。みなさん早起きなのね・・・ でもね、こっちみたいに形式ばってないから、お焼香してくれる人に一同で挨拶だとか、 そういうこともしないからさ、孫の立場のロッ太としては 正直暇で暇で・・・眠いし。というわけで、棺におばあちゃんの顔を見に行ったり、 お線香が切れないように追加したり、外に写真を撮りに行ったりしてました。 のどか~。家の前です。 恨めしいほどのいい天気。 朝顔・・・・ こんなところに住みたいと思うけど、実際やっていけるのか・・・ 慣れないあんたにゃームリムリ。とみんなに言われたのだけども。 写真をバシバシ撮っている間にようやくお坊さんがやってきて、出棺。 あ、もちろんこの時は喪服に着替えましたよ。 このときね、霊柩車におばあちゃんが乗って、遺族はマイクロバスに乗るでしょう? 近所の人がみーんな出てきて家の前に集まってくれるのです。 そいで、喪主の長男が挨拶をして、合掌に見送られて火葬場へ。 途中通った道でも合掌してくれる人がいました。小さな村だから、どこの家の霊柩車かわかるみたいです。 ちなみに、こっちの風習は火葬が先。そのあとにお葬式なのだそう。(内心え~。っと思った。関東は逆。) そいで、20数年前におじいちゃんが死んだ時までは土葬の風習でした。 火葬になったのはまだ最近のこと。 なので、オカンが子供のころは土葬されて、腐敗した体からガスが出て人魂になる。 つうことで、人魂を沢山みたそうな。(こええええ。。。) 土葬の風習のおばあちゃんがいきなり火葬に納得しているんだろうか。 「熱い!」っと怒られたらどうするんだろうか。っと考えながら焼き場へ。 ああ、これでおばあちゃんは骨になっちゃうんだなぁと思うとまた涙が止まらなくて 焼かれている間も「おばあちゃんはお年よりで骨粗そうしょうがひどかったから 弱火でじっくりやいてね。と迷惑なくらい焼き場の人に訴え(爆)←すごい迷惑な客。 終わってから一度家に戻ってきたら、祭壇が出来上がっていた。 普通に考えたらさ、家人が留守中に他人があがりこんで・・というのは考えられないのだけど、 そこは田舎。「隣組」の人たちが采配してくれているわけです。 で、家でお葬式・・・なんだけど、小1時間正座・・・つらすぎる!!! 正座をするという習慣がロッ太にはなかったため非常に拷問チック。 で、そのあとお寺に移動。ほっとしたのもつかの間。 また正座!しかもお経の本をくばられ、お経の意味を全部お坊さんに説明してもらい、 親戚一同読み上げる。というもの。さらにここで小1時間。 ええ。あの・・故人を弔う気持ち。というのは他の誰よりも十二分にあるつもり。なんですが この正座というのは激しく集中力が欠落してしまうのでやめていただきたい。 おばあちゃんの子供たちやその配偶者たちだっていい年だから「膝が痛い」って人も多いわけですよ。 足をくずしていいよといわれたけどやっぱりしんどいのぉ。 ああ、ほんとにしんどかった。 このお寺には「地獄絵図」ってか、地獄のさまを描いた人形が置いてあって ロッ太は子供のころ、針山だとか、えんまさまだとかを見て怖くて泣いていたのですが、 大人になった今、長時間正座の方が地獄。です。ホントに。 で、そのあとは 親族一同で供養のためという食事会に。 このおじさんたちは知らない人グループ(笑) とにかく親戚が多くて誰か家系図を!!!っていう状態。しかもすんごい複雑なので把握しきれないっす。 ロッ太と従姉妹は次の日から仕事だったので、この日の夕方の新幹線で帰らないと間に合いません。 ていうか、新幹線の駅まで出る電車の接続がなかなかないので、そっちに苦労するほど田舎、なのです。 なので、うちらだけは家で着替えて食事会に。先に上がらないといけないのでペースを上げてかっこみます。 美味しかった。。。。ここは本当になんでもおいしい。水も米もミソも醤油もお魚も山菜も野菜もなんでも。 今回お葬式と言う悲しい集まりだったにもかかわらず、従姉妹たちと会話になったのが、 「楽しかったね。」ということ。 もちろんおばあちゃんが死んでしまったことは本当に悲しくて、ロッ太は親戚のなかで一番グズグズと泣いていたし、泣きすぎて頭痛を起こしたくらいだ(爆) でも、おばあちゃんがひさしぶりにみんなを会わせてくれたということ、 みんながおばあちゃんを好きで(こんだけいたら一人くらいはみ出し者がいそうな感じだけど、それがない。) 親戚のみんなでおばあちゃんの話をして、親戚や、近所の人、みんなに見送られてとてもいいお葬式だったのではないかと思う。 病院勤めの経験上いろんな死をみてきて、円満ではない家庭のなかで、故人の目の前で財産分与の話をしていたり、喧嘩をしていたり また、家族がいるにも関わらず誰もかけつけなかったという人もいた。 こういうことを人と比べるのは気が引けるけども、やっぱりおばあちゃんは子供たち、孫たち、ひ孫たちみんなに愛されていてきっと幸せだったんではないかということと、 看取った人曰く、本当に寝るようにして逝ったというから、そこはやっぱり周りから見ると救われた気持ちになる。 看取った人。と書いたが、じつは看取った人は血縁家族ではない。 おばあちゃんが急変して病院に運ばれたとき、長男と長男のお嫁さんが(おばあちゃんを面倒みてくれてた人たち)が最初に付き添っていたけど、 長男のおじさんは、ロッ太オカンや、その他兄弟の電話連絡の中継地点になるという立場もあるため、一度家に帰り、 入れ替わりに、ロッ太おばあちゃんが子供の頃、育ったという家のおばあちゃんが来てくれた。 昔の田舎の家ではよくある「正式な養子ではないけど、お乳をもらいに預けられていた」という立場のロッ太おばあちゃん。 貧しかった時代にはそれが常だったらしい。(まぁ、明治時代だしさ) だから、おばあちゃんにとってその家は実家同然。そんな家と血縁関係はないけど、今でもロッ太たちは親戚同然に付き合っている。 おばあちゃんが、いよいよ。という時にお嫁さんが電話をかけに外に走ったその瞬間に おばあちゃんは息を引き取ってしまった。その瞬間立ち会ってくれたのが親戚同然のおばあちゃん。 そして、おばあちゃんが亡くなったその日の朝、その実家同然の家で、孫夫婦に女の子が生まれた。 なんとなく不思議な縁をみんなは感じている。 普通にこっちの考えで言ったら、なかなかこんな風な関係を持つというのは難しいと思うのよね。 それに、「隣組」 結婚式の時もそうだったけど、みんながエプロン持参で来てくれる。 ロッ太たちが供養の食事に出かけている間、家はからっぽ。 でも、一足先に帰るロッ太たちが家に寄ったら看取ってくれたおばあちゃんと、その娘さんが片づけをしながらお留守番をしていてくれた。 どう?多分こういうことって、ロッ太も含めだけど、「他人にキッチンを勝手に触られるなんて!」とかいろいろ考えちゃうと思うんだけど。 でも、こっちだと全然押し付けがましくなくて、助け合うのが当然という考えが残っているからとても自然。 これがさらに外国だったらお財布などなど貴重品なんてとてもじゃないけど、置いておけないと思うのよね。 (現にロッ太も知人宅でホームパーティ中にサイフを盗られたことあり。) これだけ、沢山の人が出入りしているのにそういう心配も皆無。てか、そんな事を考えるロッ太が汚れているんじゃないかって話。 それに、ロッ太たちを車で駅まで送ってくれたのも、おばあちゃんが死んだ日に子供が生まれた夫婦のダンナさん。(ロッ太より2つ上で子供の時はよく遊んでたんだ~。) おばあちゃんの近い身内は抜けられないから。つうことで。 みんながみんな、快く助けてくれる。 いいと思うんだよね。こういうの。 義理人情とか、助け合うって今は減ってきているもんね~。 余談ですが、(余談多し)うちらがおばあちゃんの家に行っている間、ロッ太家がからっぽ。 どうしても仕事が抜けられない弟はいるものの、朝から晩までからっぽなので、 オババ猫のマルコが心配、といって、ホテルや病院に預ければなおさら狂ったように鳴くので、無理。 なので、御隣さんに鍵を預け、朝晩エサと水はとりかえていくので、日中ちょっと様子をみてくださいな。と頼む。 逆に御隣さんが実家に帰る時はロッ太家が御隣さんの鍵を預かる。 ここもプチ隣組? いい御隣さんに恵まれてよかったなぁと今回のお葬式で改めて思ったのでゴザイマス。 やっぱね、人とのつながりって大事だよ。 うん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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