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『Windows Vista』は、どの程度早く普及するか?
Microsoft ( NASDAQ:MSFT ) が、新 OS『Windows Vista』の普及速度に望みを託しているのならば、『Windows XP』の普及パターンを振り返りたくなるような調査結果が発表となった。 ForresterResearch のアナリスト Ted Schadler 氏は、Vista が XP と類似した普及パターンを辿ると予測している。 同氏は、『Windows Vista の消費者への普及予測』と題したレポートの中で、同 OS の購入世帯数について、2007年には1200万世帯、2011年までには7300万世帯に達するとの予測値を示した。 Schadler 氏は、Vista が広く普及するまで、XP と同様の時間がかかる可能性が高いと指摘する。同レポートによると、XP が現在のように76%の世帯に普及するまで、4年かかったという。 調査会社 JupiterKagan Research のアナリスト Joe Wilcox 氏は、それほど楽観的ではない。同氏は取材に対し、「Vista の売れ行きが、XP と同じくらい好調だとすれば、それは驚きに値する」と述べた。 Microsoft は、まだ Vista が存在しない今年のホリデーシーズンに、消費者が「Vista 対応」パソコンを購入し、その後同 OS にアップグレードすると期待している。しかし、現在稼働中のパソコンの3分の1以上は、2002年以前の製品であり、Vista を運用する能力がない。その点において、Microsoft は旧バージョン の Windows 製品と改めて競うことになる。 もちろん Microsoft も無策ではなく、ホリデーシーズン中の新規パソコン購入者に Vistaアップグレードクーポン を提供する計画だが、出荷遅れの影響を免れることはできないだろう。一般向けの正式出荷は、2007年1月30日の予定だ。 JupiterKagan の Wilcox 氏は、XP の発売が2001年の10月で、その年のホリデーシーズン中、非常に良く売れたと指摘する。一方ボリュームライセンス顧客は、今月30日に Vista を購入できるのかもしれないが、こちらはこちらで「ホリデーシーズン中に新 OS のテストをしたがる法人顧客がいるだろうか」と Wilcox 氏は述べた。 Vista の普及は、Microsoft が考えるほどの速さで進まない可能性があるが、購入を促進させる方法はいくつかあると、Forrester の Schadler 氏は語った。 同氏はレポートの中で、アップグレードクーポン以上の販促プログラムとして、12月に XP を購入した消費者全員に無償アップグレードを提供すべきだとし、業界の出荷遅れで消費者に余計な出費を強いるべきではないと述べている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.13 18:24:30
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