カテゴリ:Wii
インタビュー:任天堂の07年3月期、業績上振れも=社長
任天堂の岩田聡社長は5日、ロイターのインタビューに応じ、2007年3月期の業績見通しが上振れする可能性が出てきたとの認識を示した。携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の販売が引き続き好調なことが主因。同社は今期の全世界でのDS販売台数を2000万台と予想していたが、岩田社長は現在の状況が続けば、2000万台から上振れの手応えがあると述べた。また2日に国内で発売した新型ゲーム機「Wii(ウィー)」は、従来のゲームファン以外にも購入者が目立つとして、ゲームユーザー拡大という狙いは順調だと強調した。 <DSは海外で拡大余地> 任天堂は、10月3日に07年3月期の通期連結業績見通しを上方修正し、売上高を前期比45.3%増の7400億円(従来予測は6400億円)、営業利益を同60.5%増の1450億円(同1250億円)、純利益予想を同1.7%増の1000億円(同830億円)に引き上げた。 岩田社長は、10月の業績修正内容について、「まだWiiを販売しておらず、WiiとDSが(市場を)喰い合う可能性を否定できない時点で立てた計画で、(現在は)あの時とは少し状況が違う」と説明。その上で、業績が上振れする可能性については、「手応えというには、クリスマス商戦も終わっていないので早すぎるが、可能性は出てきたなと思っている」と述べた。 好業績をけん引するDSは、07年3月期に販売数が2000万台を上回る可能性が高くなってきたほか、来年度も海外を中心に販売が拡大する見通しだ。岩田社長は、「日本で売れた数と同じくらいを欧州で売り、その2倍近くを米国で売ってきたのが、任天堂の歴史。来年は海外を中心にDSが拡大する余地がある」と述べた。 <WiiはDSの追い風> Wiiは11月19日に北米など、12月2日に日本で発売。滑り出しについて岩田社長は、「いい手応えで船出が出来たし、欧州でも予約が好調だと聞いているが、ゲーム機は最初、よく売れるので、今後の勢いが持続するかどうかが関心事」と指摘。ただ、同社長は、発売直後の国内のWii購入者がファミリーや女性、シニア層に広がっている点を挙げ、「(ゲーム初心者にも対象を広げた)DS現象の追い風だと思う」と強調した。 一方で、DSとWiiが市場を奪い合うのではないかとの見方も根強い。この点について岩田社長は「米国や日本でも、Wiiの発売でDSの売れ行きが鈍ったとの報告は全くない。市場の奪い合いはないとみている」と述べた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.05 22:21:00
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