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2009.02.14
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私のご近所には
白山を撮り続けているカメラマンが住んでいます。
友人ゆかりさんの旦那様・木村芳文さんがその方。
白山に魅せられて、この地に移り住んで来られました。
写真のことは無知な私なのでうまくは言えないのですが
彼の写真は、なんというか
自然の中に身を置いて、ただひたすらに一瞬を捉える。
その一枚に、とても多くの事を蓄積させているのだけど
でも多くは語りたくない…というか
そんな力強さと孤高の意志に満ちている気がします。

そんな彼が、この冬は白鳥を撮り続けている…
ということは伺っていたのですが
ふとしたきっかけで、先日、
その撮影場所である柴山潟に連れて行って頂く事になりました。
白山を背景にした白鳥の飛翔や
夜明け前の身じろぎの気配が伝わってくるような白鳥達の
活き活きした姿を捉えた木村氏の写真。
この冬は、なんと30回近くも通っているとのことでびっくり!です。

柴山潟といえば片山津温泉、といった印象しかなかったのですが
その本来の潟の半分以上は干拓され区画整理された田んぼになっています。
その田んぼの中に、白鳥達が500羽以上も飛来しているというのは
まったく知りませんでした。
白鳥というと、ナントカ湖の餌付けの様子、とか
川や湖に優雅に浮かんでいるイメージ…だったのですが
ここにいる白鳥達は、その印象をガラッと変えてくれました。

白鳥

この日見つけた白鳥の群れは、ざっと100以上はいたでしょうか。
乾いた田んぼの中で、二本足でシッカと立って歩き
一生懸命、稲の根っこを食べているのです。
顔や腹などは泥で汚れていたり
地面にどっしりと座り?くつろいでいたり
餌の取り合いでつつき合いをしたり。
それは、餌付けされて優雅に池に浮かんでいるものとは違う
本当に「野性」を感じさせる白鳥の姿なのでした。

ある一定の距離以上近づくと逃げてしまう、という
その距離を熟知している木村氏に、
いろんな説明を伺いながら車の中から観察しましたが、
ずっと見ていても飽きないくらい白鳥達の様子が面白い!!
夜は水を張ってある田んぼの中で眠り
朝になると家族単位で移動し、一日えさ場で過ごす。
犬が嫌いだから水の中で眠る。
この冬は、700羽を数えたこともあるとか。
10月頃にはシベリア辺りから越冬のために飛来して
3月頃からは少しずつ北へ帰るのだといいます。

野鳥は好きなので、冬場も鴨池などに行って
ガンカモ類を見てることもありますが
実は白鳥のことって、ほんとに知りませんでした。
感心することしきりです。

そして、この柴山潟の白鳥に魅せられて
長年、この地で白鳥達を熱く見守っている、という方にも
会いに行きました。
「白鳥おじさん(スワンじじいともいう)」を自称するその方は
数年に渡って、この地に飛来する白鳥の数をカウントし
その生態、白鳥が好む自然環境までをも調査し、データを蓄積し、
果ては、白鳥をもっと地域おこしに役立てていけないか
ということまで模索しておられました。
この冬、湖畔に「ホットハウス」なる観察小屋をもうけ
情報発信や、訪れる愛好者の方々を案内する活動も始めています。

木村氏は、この白鳥おじさんに撮影中に知り合い
撮影のポイントなどについてもアドバイスを受けたりして
親しくなったようです。

とにかく、「これだ!」と思った事はとことんやらねば
気が済まない!というご性分の白鳥おじさん。
損得考えずに突き進んでしまい、
現在は、白鳥に没頭するあまり仕事もできずに
けっこう極限状況の生活をされています。(ちょっと心配…)
その熱い情熱に圧倒されながらも
こういった「愛」のある人の存在というものは
ここに訪れる白鳥にとっても、地域の人々にとっても
実は本当に貴重なものなのではないだろうか、と思いました。
何かのために、損得考えずに突き進む。
それはボランティア…という言葉よりももっと深い
「生き方」の部分に関わる事だと思います。
そんな生き方ができるかどうか…?
「何を馬鹿なことをやってるんだ」と
一言で片付けてしまう人もいるでしょう。
でも私は、こういった「強い思い」こそが
何かを変える原動力になってきたのだと思うし
これからもそうであるはずだ、と信じたい。
だから私は、白鳥おじさんを応援します!

白鳥が見られるのは、おそらく3月半ば頃まで。
それまでにぜひとも、柴山潟の白鳥を
そして、白鳥おじさんを訪ねてみてほしいです。

長くなってしまいましたが、最後にもうひとつ。

帰りの車の中。雑談の中で、木村氏に聞きました。
「数ある山の中で、なぜ白山を選んだのか?」
彼は、少し考えた後ポツリと言いました。

「白山が、自分を写真家にしてくれる。そう思わせてくれた山だった。」

おお~……(カッコよすぎる)
ここにも、強い思いを秘める人がいた!

柴山潟の豊かな自然と、素敵な人たちの熱い心に触れた
爽快な一日なのでした。

※白鳥の写真も、こちらから↓
木村芳文氏のHP「2702.jp」へジャン プ












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最終更新日  2009.02.18 13:40:12
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