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2009.08.10
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岩手をはじめ、東北地方は
伝統芸能が人々の暮らしにとても身近に寄り添っています。

例えば、我々家族が住んでいた遠野。
各地区にそれぞれ、神楽や鹿(しし)踊りが伝承されていて
少しずつ振り付けや衣装などが違って存在しているのです。

しかも、年に何度かあるお祭りの機会には
子ども達もみな、踊り手として参加するので
おそらく、遠野に住んでいる人はほぼ全員が
それぞれの地区の伝統芸能に携わっている、ということになるかも。

私が住んでいた「附馬牛(つきもうし)」地区にも
2つの神楽と1つの鹿踊りの団体がありました。
そのひとつ、大出(おおいで)神楽が伝わるのが、
遠野の最も早池峰山の麓寄りにある大出地区。
そこに鎮座する「早池峰神社」の例祭の宵宮が7月17日の夜。
今回私がどうしても訪れたかった、神楽奉納のある日です。

少し遅れて境内に入った頃には
辺りは宵闇に包まれようとしていました。
本殿の手前にある古い神楽殿。
松明の炎と裸電球の黄色い淡い光。
人々のざわめきと共に流れる笛と太鼓の音色。
「ああーやっとこの場所に来れた!」
という嬉しさが沸き上がってくる瞬間でした。

神楽1.jpg

舞っている演目は、日本神話に基づいたものや
山の神、翁、三番叟など、能や狂言の世界に近いものなどがあります。
その振り付けはその地域によって様々で
例えば、やはり早池峰山の反対側の麓にある大迫(おおはざま)地区に伝わる
岳神楽などは、テンポがかなり早くて、踊りもダイナミック。
対照的に、大出神楽は少しゆっくりめのテンポで、踊りも優雅な感じです。

神楽2.jpg
翁舞。動きがゆっくりな上に中腰の姿勢が多く、舞い手はかなりハードとか。。。

実は私も、少しだけ
この大出神楽をやっていた時期がありました。
鶏舞(とりまい)という、基本の舞いのみでしたが
これがまたけっこう難しい!
恐れ多くも、何度か本番で舞わせて頂きましたが
結局最後まで、ちゃんと覚えるに至りませんでした。。。
一緒に踊る人のを見ながら、やっと、でしたね。

早池峰神楽・映像へジャン プ

この大出神楽の伝承を、一手に支えているのが
遠野在住の千葉さんという方。
我々家族が遠野に来るきっかけともなった方で
移住に際してとてもお世話になった恩人です。

「パハヤチニカ」(アイヌ語で「早池峰」の意味)という
地域に根ざした質実剛健な冊子づくりを続けて来られていて
大野平(おおのだいら)という、遠野では最も早池峰山に近い最後の集落の
これまた最奥部に自分で家を建てて
ご夫婦と子ども達3人、あと動物多数…と一緒に住んでおられます。

千葉さんご自身は、「デクノボーブラザーズ」というバンドのボーカルもされていて
宮沢賢治先生へのオマージュを込めたCDアルバムも出したり
神楽では、一番の見せ場である「山の神」を
それはもう精魂込めて演じる、素晴らしい舞い手です。

神楽4.jpg
宵宮のクライマックスは千葉さんの「山の神」。
鬼気迫る舞いは見る者を惹き込む。まさに神が降りて来てます。。。


今回も、横浜から「神楽をやってみたい」という女性が来られていて
1週間程滞在して練習を重ね、宵宮に出ていましたが
そういった、遠野を訪れる人々をいつでも温かく気軽に迎え入れてくれるのも
千葉さんご一家の懐の深いところ。
私もその女性と共に、1泊お邪魔しましたが
ここでも、ウチの息子を可愛がってくれていた二人のお姉ちゃん達が
素敵な中学生になってて、びっくり!
娘さんも二人とも、立派な神楽の舞い手に成長していました。
奥さんのあっちゃんは、実におおらかでユニークな魅力的な女性。
ご家族のあったかい雰囲気は以前と少しも変わらず
とても居心地が良く、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

早池峰神社の神様は、水の神。
宵宮の夜には必ず雨が降るのですが
(実際、神楽の最中に突然スコール!ということも過去にはありました)
今回も、案の定。
次の日は、午後から大雨になりました。

日本の原風景がある遠野の地、そして古式ゆかしい神楽。
天と地が、神と人間が
かなりはっきりと繋がっているのだろうなあ。。。と
思わずにはいられません。

宵宮の次の日は、神社の本祭です。

つづく。。。





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最終更新日  2009.08.10 22:41:40
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