Ｃａｎｔａｒｅ，Ｍａｎｇｉａｒｅ，Ａｍａｒｅ

ａ－ｍａｙがまだ高校生のとき
クラブ活動でウエイトトレーニングをしていたんです。



バーベルを持ってスクワットやらなんやらやらされてました。



一種目に２０回３セットを２時間やらされた。



その日は腰を酷使させられてしまい



（こりゃ明日は筋肉痛だな・・・）



などと思ってました。



帰るころにはちょっと痛くなっていたんですが



家に着くころにはピークに達していました。



しかしそこから先があったんです！



筋力ゼロ状態！



真っ直ぐ背筋を伸ばしている分にはいいのですが



ちょっとでも前かがみになると力を入れているはずなのに



カックン！



・
・
・




腰が折れてしまうんです。



帰宅途中だったから道端でジジババのような状態で歩くわけには行かないので



片腕を後ろに回してもう片方の腕をつかみ



そのつかまれた手はズボンのポケットに入れて



中で裏生地をつかみ



腰が曲がらないように家まで帰りました。



翌日もその状態が続いていましたが体育が無かったので



何とか無事に過ごせました。



しかし悲劇はまだ続くのです



それから数週間後・・・今度は足をやってしまいました



足を曲げると



カックン！なんです



しかも学校を出るときにはすでにその状態



平坦のところはどこぞの国の兵隊のように



ひざを曲げないで歩けば何とかなった。



階段を上るときも手すりを使い腕力で体を引っ張った。



でも　


でも


階段を下がるときは方法が見つかりません！



曲げずには下がれないんです！



学校内では時間はかかったけど手すりを使い脚を曲げず何とかしました



腕力があって良かったと心から思った



しかしバスは時間が有りません・・・



高さも有ります



乗るときは勿論腕力で引き上げましたが



降りる特は今回どう考えても自信が有りません




（目的地は終点なので最後に降りよう！）



そう思い何気に時間を稼いで最後になるようにしていたんですが



後ろの席に小うるさそうな女子生徒がなかなか動かないでいます・・・



そいつらが降りるのを待っているほうが不自然すぎると判断したａ－ｍａｙは



仕方なく降りることにした



定期を見せ



さあチャレンジだ！



手すりをつかみこの高い昇降階段を！



ＧＯ！ＧＯ！






”ドサッ！！”






ａ－ｍａｙはそのまま正座の格好で階段から落ちてしまいました。



後ろからはさっきの小うるさそうな女子高生の



「なに～あれ～なにやってるの～はははははっ！ばっかみた～い」



やはりこうなったかと思いました



運転手に「大丈夫かい？」



と声をかけられながら近くにあった柵につかまって



立ち上がりその場からまた足を曲げずに立ち去りました




そして家の近くになり最後の難所は下りの坂だ



今度は手すりも柵も無いぞ！



足を曲げずにゆっくりと進んでいった



（調子がいいぞ～）


と思った瞬間また正座で転びました



早く立たなければ！！しかし手すりも柵も無い！



有るのは数メーター横にある車だけだ



ａ－ｍａｙは地面を這ってそこまで行き



車のバンパーにつかまって何とか立ち上がった



ロッキーのテーマが聞こえる！！


そのあと何とか家にたどり着いた



そして家ではナメクジのように這いずり回っているａ－ｍａｙだった