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カテゴリ:子供のこと
未熟児で産まれた双子の内の一人は、2歳半まで歩けなかった。
1歳でお座りが上手くできなくて、リハビリを紹介してもらって、それから毎週通っていた。 歩けるようになって、幼稚園に入って、それでもあんまりよくこけるので、 右足にだけ短装具を作ってもらっていた。 装具を作り変えること5回。 1年生の時から使っていた装具がとうとう、3年生の今になって壊れてしまった。 今回のは、今までになく頑丈で、しかもバネが効いていて歩きやすい物で、 本人もお気に入りの装具だった。 さて、これからどうする? また新しく作るには、片道1時間半掛けて、平日に4回は通う必要があるんだよねぇ~。 春休みまで待つ? しばらく装具なしで行ってみる? 本人、しばらく迷っていた。 「また、こけたらどうしよう?」 「友達もビックリするよ。なんて説明すればいい?」 「皆、治ったと思って、色々やれって言うかもよ」等々。 ゴタゴタと心配していた。 「いいじゃん。どうせ今冬で、長ズボンだし、誰も気付きゃしないよ。 こけるかどうか、一回試してみたら?」と私。 次の日、彼は、恐る恐る装具なしの足で歩いていった。 ら、上機嫌で帰ってきた。 1回もこけなかったし、誰もなにもいわなかったし、全然平気だったよ! オッ、凄い進歩じゃない! その日から、彼は装具とサヨウナラした! 整形の医者に言わせれば、怒られるかもしれない。 医者は、手術を勧めていたから。 だけど、私は正直、とても嬉しい。 そこに、その装具をはめている限り、彼も周りの人も、どうしても 装具をはめている○○君という事になる。 本人の中にも、何となく、 「僕は、装具だから××出来ないんだ~とか、しなくてもいいんだ~」という少し甘えた 意識があるのが、とても気になっていた。 それが、無くなった。 なーんだ、無くなっても全然平気じゃない! 意識の持ちようって大事だな。 この先はどうなるかは分らない。 それでも、とりあえずは、本人もその煩わしさから解放され、朝の支度が早くなった。 親も、わだかまりが少なくなった。 本人の意識が変った事がとても嬉しい。それで、周りも変っていく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月04日 14時10分33秒
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