カテゴリ:エッセイ
いろいろあった2011年の締めくくりが なんとNHKホールでの紅白歌合戦鑑賞になるとは 思いもよらんことでした。 紅白歌合戦って往復はがきで申し込むのだ と知ったのは昨年のことで 家人がせっせと手書きで書き送っているのを みかねて手伝ったりもしたのだけれど甲斐なく落選。 今年はプリンターにおまかせしたところ なんと当選。 今年の倍率は1200倍だったとか。 おかげさまの同伴者となり 大晦日の昼過ぎに 渋谷の街に繰り出すことと相成ったのでありました。 まずは当選を知らせるハガキをもってNHKホールに行き 座席券とひきかえます。 3時から開始されるのですが これが早くきてもいい席がとれるとは限らないとのこと。 で、2時半頃についてみると もうもうすごい行列。 あったかい日でよかった。 しかし、NHKホール前には日本国旗がずらりと並び なにやら騒然としておりました。 紅白歌合戦にお隣の国のアーティストが 名前を連ねていることへの抗議活動のようでした。 文化侵略である、と。 そのなかのプラカードに「家に帰って大掃除を!」 というのがあって苦笑してしまいました。 あなたたちこそ、とか思ってしまいました。 シュプレイコール、っていうのかな、 怒号の抗議の声のなかには、 NHKそのものへの不満もあったようでした。 もっと違うところへ持っていきたい怒りなら あたしももっているのだけれど。 それでも2011年の紅白歌合戦は始まるのでありました。 まず、受付でこういうグッズを渡されます。 サイリウムなるもの、光る棒の初体験でありました。 白と赤と青があって、演目のここで赤を出してください、とか プラカードで示されるから あわててごそごそ出して、リズムに合わせて振るのでした。 こんなかたちで客席も盛り上げておったのであります。 席が残念ながらの2階席、C17-33というへんぴな席だったので オペラグラスでアップしたりしましたが おおむね遠目の鑑賞でした。 テレビならここでアップだよな、とか思ったりして。 しかし遠目ながら唯一くっきりお顔がみえたのが 秋川雅史さんで、さすがの目鼻立ちくっきりでありました。 アップがないかわりに、すべてワイドに見えました。 (むろんスクリーンではみえているのですがね) 装置の設置、片付け、アーティストの登場、退場など 進行のあんばいがくっきりわかるんですね。 司会者がだれかに質問してるとき、舞台はもうてんてこ舞い。 モップで花吹雪掃いたりしてるんですね。 二百人越えの大人数の退場なんぞはもう大混雑で 体育祭のマスゲームのノリみたいでした。 小林幸子さんのお獅子も丸見えで ふふふの世界でした。 ワイドの圧巻はEXILEのダンスでした。 激しく美しい集団の動きに目を見張りました。 アスリートみたいでした。 年を取ると涙腺が弱くなってしまって すーぐ泣いてしまうのですね。 こころに震災のがれきがささっているから ひたむきなひと けなげなひと きづかうひと ささえるひと たくさんのきもちのうつくしいひとの うつくしいおこないに涙がでました。 しかしながら、そこはそれ、長く生きてますから わがままなに文句垂れたパートもありました。 ひとの好みはいろいろ、 それぞれのご贔屓があってあたりまえ、 あたしのすききらいもあってあたりまえ、だから。 いやあ、遠目ながら 嵐もTOKIOもSMAPもみちゃいました。 ラルクのハイドもファンモンのケミカルくんも aikoさんも絢香もユーミンもリンゴさんも みちゃいました。うそみたい! 個人的に箭内さんの絶叫がよかったな。 しかし、まことに長丁場でした。 飛行機だったら、どこまでいけたかなあ。 腰痛持ちがじっと座っているのはしんどいことでした。 テレビでご覧の通りそつのない司会ぶりもあって 赤組勝利で終わって 外に出てみれば、あたりまえの真夜中で それは新しい一年の始まりなのでした。 通りを挟んでこんな写真が並んでいました。 渋谷駅に戻ると,スクランブル交差点で 若者たちや外人さんが奇声をあげて なんだか盛り上がっていました。 駅前には割れた酒瓶がころがっていました。 特攻だの必勝だのの鉢巻きをした白人さんたちが 日本の女の子に声を掛けたりしていました。 いやあ、これはいったいなんなんだろう、と思案して ああ、きっと身のうちにおさまりきらないエネルギーなんだなあ、 と思ったりして。 ベクトルをまちがえんでくれたまえ、とも。 何事にも初体験はあって この年になってもなかなかに新鮮でありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.01 18:20:58
コメント(0) | コメントを書く |