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分太郎の映画日記

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2007.02.23
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 駄洒落ではなく、2006年正月映画として公開された『名犬ラッシー』に“ネッシー”が出てくる。

……と書くと冗談のように思えるが、南へ向かって“旅”するラッシーがネス湖に阻まれて大きく迂回しなければならなくなるところで、カメラがパンアップしてネス湖を俯瞰でとらえると、湖を泳いでいるクビナガ竜が写し出される(クビナガ竜の起こした波で、釣り船が揺れるという場面つき)。まぁスタッフの遊び心ですな。

 劇場公開されたラッシー映画は11本目。
 そのうち原作に忠実な脚色は1作目の『名犬ラッシー 家路』(少女時代のエリザベス・テイラーが出演していたもの。1943年)と今作の2本だけのようだ。

 ストーリーはいまさら書くまでもないと思うが、今作は、『家路』(1か月ほど前にDVDで見直したばかり)よりも主人公の心理を丁寧に描き込んでいたり(例えば、公爵の孫娘が家に帰りたいと思う気持ちとラッシーの姿を重ねあわせて描く等)、1930年代後半のイギリス社会の有り様、鉱山が閉鎖に追い込まれ暮らしに困窮する労働者と、貴族の豊かな暮らしとの対比なども描きこまれていて、今作の方がはるかに出来はよい。

 また“ラッシー”もそうだが、映画初出演の子役二人の演技が非常によかった。

 大人も子ども楽しめるファミリー映画としてお薦め。
 評価:☆☆☆


名犬ラッシー』(2006年公開)
【製作年】2005年、アイルランド=イギリス=フランス
【配給】松竹
【監督・脚本】チャールズ・スターリッジ
【出演】ピーター・オトゥール、サマンサ・モートン、ジョン・リンチ、スティーヴ・ペンバートン、ジョナサン・メイソン、ヘスター・オジャース、ピーター・ディンクレイジー ほか

公式サイト
http://lassie.goo.ne.jp/index_f.html





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最終更新日  2007.03.07 11:07:46
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