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分太郎の映画日記

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2007.02.26
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カテゴリ:日本映画(2007)

【ネタバレ注意!】

 累計の発行部数が7000万部を越えるという大ヒット・コミック「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社)の第1部「ファントム ブラッド」(連載当時のサブタイトルは「ジョナサン・ジョースター -その青春-」)のアニメ化作品。

 個人的には第1部と第2部の波紋編が好きだったりするので(第3部以降のスタンド編もまぁ面白いことは面白いが、ある意味で何でもありというあたりが、どうも今ひとつ)、一応それなりに期待して観にいく。
 評価:☆☆

 19世紀末のイギリス。貴族であるジョージ・ジョースター卿は、命の恩人の息子ディオを養子として引き取る。冷酷で上昇志向のディオは、成長するとやがて卿に毒を飲ませジョースター家の乗っ取りを画策するが、その陰謀を卿の息子ジョナサン(ジョジョ)に暴かれると、卿が以前に購入していた古代の“石仮面”によって、強力な戦闘力をもった吸血鬼に変貌する。屋敷を灰燼にする戦いで一度はジョジョが勝利するものの、復活したディオに対抗すべく、ジョジョはツェペリ男爵から“波紋”を取得するが……。

 画のイメージや雰囲気は、原作をかなり尊重してあって(忠実に描こうとしていて)、好印象。
 石仮面を被る場面は「ああこの光の色」という納得感があった。

 また「ジョジョ」といえば、その大きな特徴である名セリフ、「URRREEYYYY」とか「無駄無駄無駄アアア」とか「ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!」とかも、声優陣が健闘している。

 そういう点では、原作のあの場面やこの場面がどう映像化されているのか、という関心をそれなりに満足させてくれる。

 しかし、やはり90分という時間では、肝心のストーリーが中途半端というか、欲求不満のつのる仕上がりであった。 スピードワゴンが登場しないのは、まぁ仕方がないとしても、とくに波紋の修行からディオとの決戦までが駆け足すぎ。とくに、石仮面・吸血鬼を波紋がどうやってやっつけるのかがほとんど描かれていないのは致命的な気がする(一人[1匹?]で良いからきちんと描くことなしに、いきなり集団との戦いでバタバタやっつけられてもなぁ)。

 また、オープニングでツェペリとトンペティとの会話(未来に対する予言など)を丁寧に長々と描いているので、当然、タルカス(か他の吸血鬼か)との戦いもそれなりと思ったら、数多いる吸血鬼・ゾンビの一人とほぼ同じ扱い、代わりにディオとの戦いで死ぬわけだが、無駄死にの感が強い(始めからジョジョの助けに入ればよいものを)。

 例のツェペリによるカエルの上から岩を砕くシーンも、滝の下にジョジョがいて上にツェペリがいるのだが、それは一体何のために誰のためにやっているのか不明(せめてエリナに波紋を理解させるため、とかにすればよいのに)。原作の有名シーンを、話の展開上の必然性無しに描くのは、結局、原作ファンをただバカにしているだけではなかろうか。

 さらに細かい点では、ジョジョの屋敷での戦いで、原作ではディオを倒すためにジョジョ自身が火事を起こし、そしてスピードワゴンから引き離すため(ここ重要)、そしてある秘策をもって階上・屋根へと上がっていくが、映画では暖炉に放り込まれたディオが火災を起こし、逃げまどって(倒す方策は思いつかず)階上・屋根へと上がり、ディオが突き刺さるのも単に偶然でしかないというような描き方。この辺は、ジョジョの性格付けを、制作者たちが理解していないことの現れではなかろうか(スピードワゴンの代わりに生き残りの警官を助ける形にするとか、方法はあり)。

 などなど、原作を好きな人ほど、鑑賞後のストレスは大きいと思う。
(とはいえ、細かいシーンが気になって、もう一度くらいは観たいと思ったりするが……)

 前述のように、絵や声優などは良いと思うので、できれば30分×13話(が無理ならせめて6話)の形のOVAとして作り直して欲しいと思うが、いかがなものだろうか。


ジョジョの奇妙な冒険/ファントム ブラッド
【製作年】2006年、日本
【配給】クロックワークス
【監督】羽山淳一
【原作】荒木飛呂彦
【脚本】山田光洋
【声の出演】小西克幸、緑川光、水樹奈々、小山力也、磯部勉 ほか

公式サイト
http://www.jojo-movie.com/

公式ブログ
http://blog.jojo-movie.com/





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最終更新日  2007.03.07 10:51:56
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