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分太郎の映画日記

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2007.05.02
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カテゴリ:日本映画(2006)
 見たい見たいと思いながら、タイミングを逸してきたが、ようやく渋谷のシネマ・アンジェリカでの西川美和監督作品上映にて鑑賞。

 『ゆれる』 評価:☆☆☆☆☆

【あらすじ】(チラシより転載)
 東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子と3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。
 裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった…。


 兄弟(の絆)を描いた作品は、かつてはいろいろとあったように思うが、最近の日本映画ではちょっと珍しいように思う(あっ、最近では『間宮兄弟』があるか)。

 すでに数々の賞を受賞しており、作品について語りつくされているので、いまさら私が付け加えることは何もないが、やはり兄弟の細やかな感情の機微を描き出した脚本と、それを体現したオダギリジョーと香川照之の演技(と監督の演出力)は圧倒的だった。

 オダギリジョーとは、俳優としてのメジャーデビュー作品『仮面ライダークウガ』(彼のフィルモグラフィーからは抹殺されているように感じるのは気のせい?)以来の付き合いになるわけだが、演技が上手いとは思ってきたものの、何となく相性があわない感じがあって、好きな俳優ではなかった。
 それが本作品を見るタイミングを逸した理由の一つでもあったのだが、ちょっと後悔。もっと早く観るべきであった。

 役者として、香川照之がやはり凄い。『鬼が来た!』などでもそうだったが、もっと評価されて然るべき人だろう。
 直接関係はないが、雑誌『キネマ旬報』で彼が連載している「日本魅録」が、味わいのある筆地で面白い。単行本も発売されていて、オダギリジョーとの対談も収録されている。

 映画の前半に、新井浩文と香川照之との関係を描くエピソードがあると、後半ラスト近くからの展開がより活きたように思うが、視点をオダギリジョーから描いているので、ちょっと難しいか。

 アクションや笑いのあるエンタテイメント作品ではないが、日本映画の近年の収穫として、すでにDVDも発売されているので、是非とも多くの見てほしい一作である(って今頃鑑賞した私が言えることではないが)。

 西川美和監督のデビュー作品『蛇イチゴ』も傑作です。

『ゆれる』

【製作年】2006年、日本
【配給】シネカノン
【監督・原案・脚本】西川美和
【撮影】高瀬比呂志
【出演】オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文 ほか






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最終更新日  2007.05.10 13:44:40
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