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分太郎の映画日記

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2007.06.18
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カテゴリ:日本映画(2007)
 小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅(ドランクドラゴン)、香川照之という、“旬”の(というより一癖も二癖もある)俳優5人による、ワンシチュエーションの密室劇。
 シネ・リーブル池袋にて鑑賞。

 『キサラギ』 評価:☆☆☆☆☆

 いやいやサスペンス?映画の傑作だ。

 少しでも見たいという気があるなら、以下の駄文なと読まず、できるだけ余計な情報など耳にしないで、劇場に駆け付けるべきだ。


【あらすじ】
 アイドルの如月ミキが自殺してから1年後の2007年2月4日。彼女のファンサイトの常連メンバー――「家元」、「オダ・ユージ」、「スネーク」、「安男」、「いちご娘」の5人は、如月ミキ一周忌追悼会に集いあい、初めて顔を合わせた。
 会の半ば、一人が「如月ミキは殺されたんだ」と言い出したのを端緒として、次々と意外な事実が明らかとなってくる。一体、如月ミキの死の“真相”とは……。


 上記に「密室」と書いたが、部屋が閉ざされている訳ではなく、一人がトイレで出たり入ったりするのを除いて、最初から最後まで一つの部屋を動かないという意味。
 というのは、元々は、48BLUESが中野の小劇場で演じた舞台劇だからだ。

 一つの空間の中での会話劇だから、映像として映画にする必然性は薄いとも言えるが(実際に映画的な技法としては、個々の役者のクローズアップが使われるくらいか)、これだけの豪華キャストでのぞめるのは、やはり映画だからだろう。
(舞台だと練習期間を含めたスケジュール調整が厳しかろう)
 例えば、オダ・ユージの役を、その名前で非常に強く連想される某テレビドラマで共演していたユースケ・サンタマリアが演じるなんて、やはり映画ならではだ。

 実際、どこまでが演出で、どこからがアドリブなのか分からない、芸達者なメンバーによる丁丁発止のやりとりと、先の読めない二転三転するストーリー展開は大変にスリリングで、非常に魅力的だ。

 役者も凄いが、やはり脚本が素晴らしい。
 アイドルの死の真相の追求というシビアな話を、状況を次々と転がしながら、最後は観客を幸せな気持ちにさせる、その手腕は並大抵のものではない。
 って、原作・脚本の古沢良太は、どこかで聞いた名前だと思ったら、『ALWAYS 三丁目の夕日』の脚本家だった。なるほど。

 最初の方で語られたエピソードの多くが、後の伏線となっていて、それらが徐々に絡み合って、思いもかけない結末へと向かう展開は、見事だと思う。
 強いて言えば、エンドタイトルの宍戸錠のくだりは必要なかったかと思う。さらに話を引っくり返したくなる気持ちは分からなくはないが。

 舞台の映画化というと、すぐに屋外に出たりとか舞台を移しかえることで勝負するものが多いなか、あえて設定を舞台と変えることなく、役者の演技のみで勝負に挑んだ本作は、そのストレートさが成功の一番の要因だろう。

 小栗旬がいつの間にか上手くなっていて、ちょっとびっくり。
 香川照之は相変わらず“濃い”怪演を披露していたし、小出恵介も弾けていて、なかなか良かった。
 塚地武雅も本作の演技で『間宮兄弟』がフロックでないことを証明した。

 スクリーンで見てもブラウン管で見ても、たぶん違いはないかなと思ったりはするが、今年のベストワン級の傑作として、とくにミステリーが好きだったり、サスペンスものに興味・関心がある方には強くお薦めしたい。


キサラギ

【製作年】2007年、日本
【企画・製作】野間清恵
【配給】東芝エンタテインメント
【監督】佐藤祐市
【原作・脚本】古沢良太
【音楽】佐藤直紀
【出演】小栗旬(家元)、ユースケ・サンタマリア(オダ・ユージ)、小出恵介(スネーク)、塚地武雅(安男)、香川照之(いちご娘)、酒井香奈子(如月ミキ)、宍戸錠(如月ミキショーの司会者)

公式サイト
http://www.kisaragi-movie.com/


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最終更新日  2007.06.19 10:03:24
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