深夜1時の迷子
深夜1時帰宅するために自転車で走っていたその夜は無茶苦茶冷えてブルブル震えながら走っていたすると深夜1時に道にいてはいけない2歳ぐらいの男の子が泣きながら歩いていた。異変を感じて自転車をとめた。見るとこの寒空に薄手のトレーナー1枚である。するともう少し離れたところに4~5歳か?幼稚園の年長さんぐらいの男の子がいた。兄弟だろうか?男の子がこちらに寄ってきたので「どうした?お母さんは?」ときくと首を振る。やっぱりこの子も泣いていたの鼻水で顔ぐしゃぐしゃだったが「お母さんがお父さんを車で迎えに行って帰ってこないの」しゃくりながらもちゃんと言ったので事態はだいたいわかった。2歳ぐらいの男はもう泣いてるのと寒いのでぷるぷる震えていたので「寒いやろ~~」と抱っこしてやるとちょっと落ち着いたようで振るえもとまった。「どれぐらい帰ってこないの?」ときくと「1時間ぐらい・・」「それでお母さん探しにきたのか?」「うん」「でも寒いやろお家帰ろう・・おうちまで送ってやるから帰ろう」と言ったのだが「お家に入れない」オートロックのマンションなんだろうか?じゃあ・・帰れないのか??ワタシも困った・・「じゃあ警察に行くか?」と聞いたら。「うん」とうなづいたので駅前の交番に行こうとも思ったが子どもの脚だと結構距離がある。110番しようと思ったがご存知のようにワタシは携帯をもってないのでまたまた困った・・そこに自転車に乗った女性が通りかかったので「すみません・・・ここ子達迷子みたいなんですが携帯電話で110番してもらえませんか?」と聞くと「いいですよ」快く携帯で110番に電話をしてくれた。しかしなかなか電話に出ない・・「どうして110番でないんだろ?」と女性やっと繋がったと思ったらお兄ちゃんの方が「お母さん帰ってきた」という「は?」と思って振り返るとトヨタ ビッツがゆっくりと近づいてきて止まった後部ドアが開いてお父さんらしきひとが出てきたので「お父さんですか?」と一応確認をとってから抱っこしていた子どもを引き渡した。運転席のお母さんも戸惑っている様子だ。やっと繋がった警察には女性が対応してくれたようでパトカーも来ないようだ。ワタシはお父さんに簡単に事情を説明してその場を立ち去った。協力してくれた女性に・・お礼を言って・・この間約15分ぐらい・・・家に帰るとジャンパーに鼻水がついてたしかし・・携帯を持たないというのもなんだな・・とちょっと後悔したりもした寒い寒い深夜1時の出来事でした。