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2010.06.24
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5.<土とモンスター>

「さ、寒い」
急に寒気がして、ユナは身震いした。

あ、れ
息ができる。
あたし、生きてるの・・・?

「勝ったな。」

クロノスのこえがする...

「ユナ、見ろ」

再び固く瞑っていた目を開くと、土(まるまじろ?)が氷で固まり、その動きを
止めていた。

「た、たすかった・・・」

ユナはその場にへなへなと座りこんだ。

土は、ユナ達の頭のすぐ上で固まっていた。

もう少し遅かったら...

あたし達は土に埋もれ、息絶えていたに違いない。
そう考えるとぞっとした。

それにしても、二つの魔法を同時に詠む事ができるなんて...!
ユナは確実に力をつけている隣の魔法使いを見やった。

「ユナ、こいつまるまじろじゃないな。」

「え?」

「爪がない。」

そういえば村の住人達は皆、鋭い爪で身体を引き裂かれていた。
今襲ってきたモンスターは、爪どころか頭と身体の区別もなく、土そのものであった。

氷の塊の先を見ると、洞窟はまだ続いていた。
この奥に、まるまじろがいるかもしれない。

「ユナ、ポーションくれ。」
「うん!」

ユナは鞄からポーションを取り出すと、クロノスに渡した。
クロノスはそれを一気に飲み干すと、顔色が少しよくなったように見えた。
クロノスは再び杖に火を灯し、それを前に向けてかざし、先を見据えた。

「さ、行くぞ。」

洞窟に、クロノスの声が反響する。
まるまじろも、侵入者が来た事に気付いているかもしれない。

「あ、待って~!」

ユナはうにさんのコートの端を掴んだ。

ユナ達は洞窟の奥を目指し、再び歩き出した。





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Last updated  2010.06.24 19:59:45
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