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こんにちは。
ちょっとご無沙汰してしまいました。 さて、日記を再開します。 昨日ある方にお会いしました。 その方は会社をやってましたが事業を人に売り、今は半分引退 半分投資業をやっています。 なんでも聞いてくれよと言う彼に 投資素人の私が彼に聞いたのは 「どうやってそのビジネスが伸びるのかわかるのですか?」 ということです。 すると彼は笑顔で 「そうだなあ、 人より早く変化に気が付いて 人と違うモノを世の中に受け入れられる形で 提供できてるかかなぁ」と。 彼:「今伸びてる商売ってなんだと思う?」 私:「うーん、企業再生支援とか、インターネット商店(楽天とか?)ですかねえ、倒産予知ソフトの会社も儲かってるようですね。」 彼:「そうだね。TV、新聞とか見てれば毎日でてくるだろう でもそれを今やっては時既に遅しなんだよ」 私:「そんなもんですか?」 彼:「そう。今そういう商売で脚光を浴びてる経営者はもっと前、君がそれに気が付かない時に その商売の将来性を見抜いてお金や自分のエネルギーを投入した人なんだ だから彼らは今投資したものの収穫に入ってたり、さらに上の段階へ行くための作戦を造ってるんだ だから同じことやっても勝てないだろう」 私:「たしかに。じゃあどうすればいいのですか?」 彼:「彼らが誰も気が付かないチャンスに気が付いたように、君も気が付くセンスを身につければいいんだよ。」 私:「わかりました。それをするために彼らのものの見方を学べということですね!」 彼:「そう。そのとおりさ。」 ・まず誰もがこれはダメだと悲観、非難、否定するもの ・人口動態(高齢化するとか、少子化が進むとか)や景気などの いろんなサイクルでこの先どうなるか大まかに分かるもの。 こういうものも一つの指標になると彼はアドバイスをくれました。 そして、もう一つのアドバイスは、今脚光を浴びてる経営者達が そのビジネスチャンスをどう発見し、そのとき周囲はどう反応したか、それに注目すること。 そしていつも今を軸に考えてばかりではいけない、タイムトリップをしてごらんと。 私がぽかーんと口を開けていると そのためには今と昔の新聞を「読み比べてみること」をオススメするよとさらに具体的なアドバイスをくれました。 そして彼は一回だけ一緒にタイムトリップをしてみようと 言って分厚い日経新聞の1989年縮小版を書斎から持ってきてくれました。 先日上場した不動産のネット競売「IDU」をサンプルに考えてみようというのです。 広い机の右手に1989年の日経新聞縮小版、左手に最近の日経。 まずこの会社はインターネットで競売物件の売る側、買う側をマッチングして 手数料をとる、もちろん単にマッチングするのではなく物件情報はより詳しく 足で稼いだ情報を掲載していること、大手の不動産会社の系列でもなく中立な立場を保ってることが 好感されてるようです。 どんな会社はだいたい分かってきました。 で、一方の1989年11月の日経をパラパラめくると 連日最高値更新の記事記事記事・・・。 広告も億単位の不動産! 誰もが不動産を奪いあった1980年代後半のバブル最盛期 今の日本の姿を予測した人は何人いたでしょうか。 私の家にも連日不動産広告が大量に投げ込まれました。 それも億単位・・・。なんだか思い出してきました。 ぐんぐん上がった地価、株価。 野村証券の店頭に主婦の方がイイから上がる株を売ってよと言ってきたなどという 笑い話もありました。 企業の持つ土地の値段で会社の価値を論じるなどという今では びっくりするようなことが真顔で語られた時代でした。 時代は変わりバブルはあっけなく崩壊し 借金漬けの会社や個人は返せなくなる 担保に取られた不動産は競売にかかる 株にしろ土地にしろずっと上がり続けるものなど無いはずで確かに今となれば 考えれば分かることです。 こうなれば 競売物件が世に出てきて、それを買う人も出てくるかもしれないと予想したのでしょう。なんだか15年という歳月を 一気にタイムトリップして目が回るような気分でした。 ここまできて彼は私に 「このIDUの社長の人生の年表を新聞から得た情報に重ねてみなよ」と すると IDUは会社の設立は99年ですが創業社長は89年にミサワホームに入社。バブル最末期に社会人になってます。 仕事を通じて競売物件のビジネスチャンスを感じたのでしょう。(→これは勝手な推測) そしてもう一つ、90年代後半に入って身近になったITという新しい技術を活かしたことも浮かび上がってきました。 こうやって考えていくと奇をてらうことなく非常にシンプルなことを実践してのだなあと腕組みしてると 彼は「ビジネスを昔の新聞の上で時系列で追っていけば いろいろ見えてきたろ!実感できたか?」とにっこりしてました。 景気サイクルで見ると 地価・株価下落 →景気下降競売にかかる不動産物件が増える →競売のマッチングニーズが増える(ここでチャンスを先読み) →ITという新しい技術と不動産会社に勤めで得た経験を 活かし工夫する →もちろんこれらを誰よりも早く実践する。 ということが見えてきました。 最後に彼は 「いつもとちょっと視点を変えて こういう目でビジネスを見るようにしてみてごらん。 今まで見えなかったものが見えるようになるから」と。 その日、彼の家からの帰り道私はなんだか興奮しましたが 歩いてると じゃあこれから10年後一体どうなるのかが大まかに読めたらビジネスのヒントが得られるかもしれないなぁと漠然と思うようになりました。 こういう風に考えて日々新聞や会話から得る情報を整理してみようと思うようになったのです。 なんだかこれまで見えなかったものが見えてきそうな 勝手な期待感で一杯になりました。 ニーズを探すにも時代によって変わるもの。 ということはこの先の時代の変化を予測しつつ その変化の中で出てくる不満(ニーズ)を先に捉え 新しい商品やサービスを投入していく。 こういうことなのでしょうか。 大変なことですが、わくわくしますね。 では お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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