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2006/03/01
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<長文お許しを>

先日、某ラーメン店に行った。
テレビで取り上げられ、その中で、店長が朝礼で「ラーメンありきの店ではいけないんだよ。お客様ありき、お客様の喜びありきなんだよ」と店員に力説していた。ちょっとテレビモードっぽい(=オーバーな)話っぷりで、どうかなと思ったのだが、リポーターが「うまい!!」と絶賛しているのを見て、近くに行ったので寄ってみた。

13時ちょっと前に入ると先客が2組(しかいない。)。
看板に「麺家」と銘打っているが、メニューはラーメンだけではなく、定食やおつまみ系もたくさん載っている。テレビでも店主は「ラーメンだけでなく、美味しいものを提供したい」と言っていた。

取りあえず、メニュートップのラーメン(小600円)と肉のせ丼(小250円)を頼む。しかし、ラーメンの並が700円。ちょっと高いか。
味は・・・正直いまいち。「うまい!!!」って感激する味ではない。肉のせ丼も、ラーメンと同じバラ肉(チャーシューではない)が乗っていて、ご飯もぐちゃ目て残念。幸楽苑のチャーシュー丼(180円)の方がおいしいレベル。

それはさておき、この店で目の当たりにしたのは・・・

私がオーダー後、客が一人入ってきて隣に座った。アルバイトおぼしき店員(20歳前後の男性)に「今日のランチは?」と聞くが、店員はうろ覚えらしく「ええっと・・・サーモンソテーです」と自信なげにか細い声で答える。客はそれを頼み、店員は「A定食一丁」と厨房に告げる。
数分後・・・店員は厨房内の店主に「A定食はサーモンですよね」と聞くが、店主は「違う、Aはいくら丼。もう一回確認して」と大きな声で答える。(「Aって何?」と思ったが、聞き流す私。)
おずおずと客に聞き直す店員。客は急いでいるらしく「それでいい」と答える。店員のおずおずとした態度に無関係な私もイライラしたが、ココまでは許せるレベル。

だが・・・また数分後(5分位)経って・・・店員が「Aはいくら丼ですよね、Bは・・・」とか細い声で店主に聞き直す。
店主「違うよ。Aはいくら丼、Bはネギトロ丼。もう一回確認。」と声を荒げる。「もあるのかよ!」と思わず言いそうになる私。
三度やってきた店員「えっっと、今日のランチはAはいくら丼で、Bは・・・・」と口ごもる。

それも覚えられないのかい?、と思っていたら、厨房の中の店主が「Aがいくら、Bがネギトロ」と店員に言いかけて、今度は客に向かって「すみませんね。入口に書いてあるとおりなんですが、一つがいくらで、もう一つがネギロトなんです。」と、入口の紙を見てないの?という口調。
客は「いくらでいい」と言い、その後すぐに出てきたいくら丼をあっという間に平らげて、先に食べ始めた私よりも早くに出て行った。

(店を出てから振り返ると、確かに入口に何か書いた紙が置いてある。が、正直、普通に入ると気づきづらい。それに、メニューには「ランチの内容は店員にお聞き下さい」と書いてある。)

そして私が食べていると、横の席を片づけにきた店員に対して、店主が厨房から「おい、研修中のバッチ、ちゃんとつけているか。家に置いてきたのか。ちゃんとしなきゃだめだぞ」と大きな声で呼びかけ、店員は「洗濯したので忘れてきちゃって・・・」とか細い声で答える。

正直、店主そして店員の応対が快適ではなかったので、レジにに立ったときに「店長さんいる?」と女性店員に呼んで貰い、「客の前で社員教育するのはどうかな。お客様ありきじゃないんじゃない?」と言ったのだが、店長はレジを打ちながら片手間っぽく「ああ、ごめんなさい」と一言。その態度にも幻滅・・・
店を出るときに女性店員が引き戸を開けてくれたのがせめてもの救いだけれど(ちょっとトゥーマッチ)、私が出た後に店長は「嫌な客だよなぁ」などと言っているかな、と思った。だとしたら・・・先は長くない気もするが(1時過ぎの段階で、私が最後の客ってのも、かなり不安な要素である。)

お気づきのとおり、この店、改善すべきポイントがいくつかある。

店員のトレーニングが出来ていない、ってのは勿論だが・・・
・ランチが二種類あることを客に伝達していない(店側には自明のことでも、一見の客は知らない。)
入口のランチメニューの表示方法が悪い(自然と目に入らないようでは駄目。「知っている」店員には見えていても、「知らない」客には見えない。)
店内にランチメニューが掲示していない。→「客の見逃し」に対するフェイルセーフがない。また、店員もフェイルセーフとして全く機能していない。
(一枚でも掲示してあれば、客は勿論、記憶力の悪い店員でもすぐに確認できる。)

でも、一番は「お客ありき」と大見得切って言って、それで満足してしまっていた店長の存在、かな?
自分ではそうと思い込んでいても、実はそうではなかった、ということに気が付いてくれればいいのだが。今度店の前を通ったときに存在しているか否かで、それがわかるかなぁ・・・
(厳しいけれどちょっとでも不快な思いをした客が、敢えて再び行く義理は全くないのだから。)


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いつまで続けるのか、見ものです。





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最終更新日  2006/03/01 09:57:10 PM
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