職場へのお土産のモットー。
安くて
沢山入っていて
かさばらない。
実家に帰って、
土産物屋で探したチョコレートを塗った薄~いクッキー。
クッキーを包んでいる小さな袋には
町の名前すら入っていない。
道内主要都市ならどこでも売ってるんじゃないか。
それを機械的に机の上に置いて回る。
着席している人は一応
「どうも~」なんて言う。
隣のシマの女性が一人だけ
「あら~小烏丸さん、ありがとう^^お礼に上げるー」と
丸いクッキー一つくれた。
上機嫌で自席に戻る。
「配ってはみるもんだね。クッキーくれた」
隣の同僚が「誰からもらったの?」
「ああ、石…」
あれ?石…石脇、石澤、そんな名前が頭に浮かぶけど、
そんな名前じゃない事は分かる。
……出てこないっ!!
なあんと、となりの係の、殆ど話しはしないけど、
毎日顔を合わせている人の名前を度忘れした。
あわててデスクマットに挟めている座席表を見る。
顔面蒼白で「ショック…に、認知…」とつぶやく私。
そんな歳だよなぁ。
更年期。
この際
「まだまだでしょー」とか言う気休めは止めにして。
更年期に出てくる症状の一つに
「脳機能の低下」というのがあるそうだ。
物忘れ・健忘症だとさ。
だんだん失っていく、
そんなものが書いてみたくて
カテゴリ「中年漂流」を立ち上げてみた。
あまり明るい雰囲気の内容にはならないかな。
その前に、書けるかなぁ?