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2012年08月12日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

マイアミ7というアメリカの番組を観ていた。
ホレーショっていう警部補だったか警部がチーフの
あちらの刑事もののドラマらしかった。
(こちとらホレーショで思い出すのが藤村操の華厳の滝に書いた遺書ですからねぇ…。)

最初はすかした野郎だなって思ったけど
なかなかいい上司だったぽっ

そのなかのメンバーの
デルコとカーリー(カッコイイ!ウィンク男前の女刑事)が出来ちゃって手書きハート
あらー、って思ってたら
番組終わっちゃったしょんぼり

    テレビ    テレビ    テレビ    テレビ


その次の番組も惰性で観ている。
これがなかなかオーケーグッドオーケー

10年くらい前に行方不明になった
イラクから帰還した女性兵士の義手(イラク戦線で左腕を失う)が
海だったか川だったかから見つかる。
多分体もそのあたりに沈んでいるだろうことが予測され
捜査開始。

彼女の周辺の何人かの人物が疑われ、
真犯人にたどり着くまでの捜査で得られる回想・述懐・その光景。

    ノート    えんぴつ    ノート    えんぴつ

ひじから下の左腕をなくした彼女に
彼女と同じ任務についていた夫が戦死してしまった妻の言葉。
酒に酔った拍子に
「あなただけ生きて還ってきて!」

娘の通う学校での講演。
戦争の無意味さを講義したあと自席に戻ると
後ろの座席に居た軍人が
そんなことを言っていいと思っているのか。
戦役に言っている親の子供もいるんだ


一緒に戦った帰還兵。戦役で脚を失った。
戦線に復帰させてくれとたのんだが却下された。
ここでは何もすることが無い

病院は戦役で手足を失った人々ばかり
まるで地雷を踏んで四肢を失った人たちが往来する
カンボジアの街。

彼女の回想に出てくる
銃を担いだイラクの少女。
10歳にも満たない。
イスラム教徒らしく髪を隠すように頭から布を被って
彼女の運転する
戦争物資を運ぶ車の通る道の真ん中に
彼女を見つめるように立っている。

どんな障害物があっても決してスピードをゆるめず走りぬけろ
人であっても轢き殺せ

と命令されていた。
スピードをゆるめたとたん、
イラク兵による機銃掃射攻撃があるから。
自分の娘と同じくらいの娘が目に入り、彼女はついスピードをゆるめ
その途端
道の両側から機銃掃射。
仲間の一人は死に、一人は脚を失い、自分は腕を失った。
(多分道の真ん中に立たされていた少女も、撃ち殺されたんだろうな…)

PTSDっていうのは、こんな経験による心の傷。
生き延びた人は
こんな傷を抱いて還ってくる。

左ひじから下を失った母親の姿に立ちすくんでいた
彼女の娘。
遺体が見つかり
埋葬され
墓前に飾られた軍服姿の母親に
喪服姿で敬礼する。

    時計    ノート    時計    ノート

年に一度作られる戦争特番、または
巨費を投じ、有名俳優が出演し、大々的に宣伝して作る
太平洋戦争を扱った作品と同じようなテーマを
アメリカは、1時間の連ドラの中の1話として放映しているんだな。
取り調べをする刑事もベトナム戦争に従軍したと言っていた。

澤地久枝さんの本に(※)
太平洋戦争に従軍した男性の息子は
ベトナム戦争に従軍し
そのまた子供は
イラクとの戦争に従軍。
そんな家族の話が載っていたっけ。

一代に、一つは戦争があって
そのたびに
アメリカの人達は
私たちの親、祖父母たちが経験した苦しみ・悲しみを
味わわされ
そして心のどこかで苦しみ続けながら
生きているんだろう。

戦争の苦しみ・悲しみがいつも身近に
当たり前のようにして、
隣にある。

多分。

この人たちに、
いえ、
戦争が日常茶飯事になってしまっている国々の人達に
平和が一番尊いんだと
日本人が説得して
いつか分かってもらえるのかな。

日本国って一体、
どういう風にみられてるのかな。
発言が真摯に受け止められるだけの
信頼や
威厳ある存在感のようなもの、
あるのかな。

※『私のかかげる小さな旗』(2000年10月 講談社)


【中古】afb【古本】私のかかげる小さな旗 / 沢地久枝







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最終更新日  2012年08月12日 17時03分37秒
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