|
カテゴリ:中年漂流
子供が居なくて、今まで いろいろ考えておびえたり、 意志よ強くなれと祈ったりした。 一体どこで 多数の同世代の女性が経験することを経験しなくて 辛いことがあるだろうな、と。 生みの苦しみを味わうこともなく 夜泣きに悩まされることもなく ママ友とのお付き合いに疲れることもなく 子供の成績にも、品行にも、いじめにも苦しむことなく だから戻って来る人もなく 私は拠り所にはなれなかった。 「子供を持たないのは間違いだった」 っていう取り返しのつかない後悔。 いつかこんな気持ちが 罰のように私の胸にのしかかるんだろうなって 怯えている。 子供を産まないことはだれにとっても許しがたい罪で いつかその報いを受けなくてはならないように思えて いつだろういつだろうと、怯える。 「子供も産まずに人生を謳歌して」 と政治家が子供を産まない女性をなじっている映像を見て怯え 子育てと仕事を両立させようと殺人的な忙しさの中 奮闘する女性を見て怯え そんな時でも 私は後悔はまだしていない。 いつもぬぐいがたく感じるのは、罪悪感。 だから子供を持つ女性のように、 自分の時間を持たずにいなくてはいけないと 仕事にへばりついて サービス残業していたんじゃないだろうか。 きっといつか後悔する、それでいいんだ お願いです神様、 いつか後悔して、それが泣くだけ辛くても 私の一番恐れている事、孤独、 死ぬ時、寂しいとだけは思わせないでください 世の中に感謝しているうちに 息を引き取らせてくださいと今でも祈る。 子供が手を離れて、何かやることないかしら 私も何かしなくちゃ。 趣味も何もないのよ何をやったらいいかしら そんな、母たちの言葉を聞きながら 私は微笑んでいる。 何もないのは、子供たちと過ごした時間が楽しかったから 充実していたから 夢中だったから 何もないんじゃなくて、何も要らなかったから。 だってあなた達からは、続いて行くものがあるんだもの。 張り合いあるんだと思う。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[中年漂流] カテゴリの最新記事
|