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明治の末期生まれ。
90歳の天寿を全うしました。 でも晩年、病の床につき 「死んだら兄貴に叱られる」 としきりに言っていたそう。 長兄、次兄両方とも結核で20代半ばにして死去。 彼ら二人が弟に託したものが思われます。 「死ぬな」 「継いでゆけ」 だったんではないのかな。 それとともに、若くして逝かなければならない無念をも 弟は背負ったんではないでしょうか。 戦争をくぐりぬけ 子供や孫に恵まれ 仕事でも地元に大きな足跡を残して でもこんな言葉を言うなんて よほど兄二人が怖かったんでしょうねと その人を看取った人は言っていました。 子供や若い人が死ぬ事がよくあった時代 年寄りたちの語る思い出話の中の「死」は 語り口とは裏腹に 胸の中には深く、情け深く、刻印されているんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年10月03日 18時53分27秒
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