こんなご時世にセクハラする議員がいるとな。
いい加減にしろ。
(書きはじめたのは5月5日ですー加筆・完成したのが本日)
中学1年の頃、体が小さな私はいつも一番前だった。
問題を解けと言われてみんなが没頭しだすと、
数学教師は私の前に座る。
彼には愛人がいると言う。妊娠させたとかなんとか言ったか。
んで、にやにやしながら
「てことは、わかるだろう?」
どれくらいの期間続いたのかはわからない。
私が何を喋り、何を答えたのかも覚えていない。
この男は
真面目で初心な少女にいかがわしい話をして、
反応を見るのが愉しかったんだろう。
最後にかならず付け加えるのは
「今話した事、誰にも言うなよ」
誰にも言っちゃいけない、先生との秘密は、
私にはすごく荷が重かった。
もうすっかりいい歳になった私には
クソおやじのたわごとでしかないのだけれど
山口百恵が
「あなたに女の子の一番 大切なものをあげるわ」
と歌ったのが問題になり、
母親連中は大事で純潔な娘に
あんな歌うたっちゃダメよ、と顔をしかめて言っていた時代。
流行歌を歌うだけでもいけないと叱られたのに
先生の性にまつわるしかも浮気話を吹き込まれ、
秘密として共有するのだ。
重たくないわけがない。
先生と好色クソおやじが両立するなんて知りもしなかった私は
数学の時間になると必ず「先生のイヤラシイ話」を聞かされ、
家に帰るとそんな秘密を共有している事に
心臓に鉛でも溜まったような重苦しい気持ちになっていた。
ある夏の日(確か暑かった)とうとう家の2階で泣き出してしまった。
母が2階に来た。
当然何で泣いているのか聞いてきた。
言っちゃいけないって言われたけど、
泣きながらしゃべっちゃった。
私に母は激怒した。
曰く、お前にスキがあるから
お前が弱いから
そんな先生が寄って来る。
心を強く持ちなさい。
だって私の所に来るんだもんどうしたらいいの
無視しなさい
何を話しかけられても答えるんじゃない
目も見るんじゃない
気持ちを強くもって、やりなさい。
次の数学の時間、私は言う通りにした。
先生は、わかった、とか何とか云って
カモフラージュに開いていた数学の教科書を
音を立てて閉じた。
顔が怒っているのがわかった。
次の数学の時間、生徒たちに問題を解くよう言い付けると
先生は別の、私より体が小さくて
私より弱そうな女の子の前に椅子を持って行った。
女の子の顔つきから
女の子が何をされているのか分かったけれど、
私、彼女に何もできなかった。
彼女に話しかける事も出来なかった。
この動画を観て、そんな事を思い出した。
私の「キモいおじさん」でした。