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2020年11月08日
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カテゴリ:漫画
​​​​​​​死んだ体って放っとくとこんなになるんだな
と先ず思った。
怖くて、気味が悪くて、
でも不思議と優しく触れてくるような読後感。
同じ人間のからだ、というのもあるだろうし
清掃する人たちの、
故人を大切にする姿勢が伝わってくるからかなあ。
作者は『透明なゆりかご』(*)を描いた人。


『不浄を拭う人』は「特殊清掃」に従事する男性の体験談
「特殊清掃」とは、
亡くなった人の部屋(主に遺体があった部屋)を原状復帰させる清掃で、
「部屋」は
ボロアパートの一室からホテルの豪華な一室まで様々。
亡くなった人の年齢も、死因も、人生も様々…。

主人公は39歳妻子持ち霊感体質の山田正一。
大学卒業後就職した会社が倒産し、
特殊清掃の会社に入社しました。
電話で仕事を請け負い、機材を車に乗せ現場へ。
現場は、警察が検視のため遺体を回収した後の部屋です。
仕事依頼を受ける部屋の死亡者で一番多いのは
独り暮らし・50代の男性だそう。

感染症を防ぐため入室前に自分を消毒、
マスク、シューズカバー、手袋、防護服、ゴーグル装着。

入室しようとすると
がしっ
と肩を何かにつかまれ入室できない事も。
大家さんに
「この部屋で亡くなられた人 ひとりじゃないですよね?」
と尋ねると
「はい おととしもひとり…
この部屋に入ると亡くなることが多くて…」
ここは…おはらいしないと…ダメみたいです
山田は20代に消えていた霊感が、特殊清掃の仕事を始めて
戻っていました。

一番最初の仕事は女性が孤独死して
2か月たった部屋。
しかもゴミ屋敷。
先輩が一緒で、いろいろ教えてくれました。
ゴミの中にカツラが落ちています。
なんでこんなところに?と思っていると先輩が
「あー警察が忘れていったなー
仕方ないからソレも入れちゃおう…
人間ってのは亡くなって3日目から腐敗してくの
んでだいたい一ヶ月たつ頃には…
髪の毛が頭皮ごとはがれて髪の毛だけ残るんだよね…
-じゃ…コレ本物の…亡くなった方の頭皮
ゾーっと悪寒が走りますが
何ビビってんだ自分!早く片付けないと…
と髪の塊をつかむ山田。
くしゃっ バチッ カサカサッ
​乾燥した頭皮がつぶれながらこすれる異様な感触​
山田は一生忘れないだろうと思います。
遺品整理をしていくうちにだんだん
最期はどんな気持ちで…
と死んだ女性が気の毒になってくる山田。
しかしその日の夜中から自宅に怪現象続発、
恐怖に妻が抱きしめていてやらないと
眠れない日々が続きます。
しばらくして、山田はある依頼主から言われます。
「あんまり亡くなった人のこと考えるとね
すぐついてきちゃうから」

依頼主がホテルの場合は、部屋を出る時は私服。
亡くなったお客が使った部屋の​​​家具は
全て廃棄​​​
だそう。
宿泊客に作業を知られないよう、とにかく迅速に、
使うのはスタッフ用エレベーター。
山田が行った現場はすごい臭い。
血だまりから、
血液がほとんど出てしまったことが分かります。
床に敷かれたカーペットは処分。
汚れた部分を薬品で消毒し、消臭、掃除。
新しいカーペットを敷く。
床が終わり、今度は新しい家具の配置。
これも私服で、お客に知られないよう迅速に運ぶ。
終了の連絡。
チェックインの時間になる。
よほど臭いが残らない限り、
その部屋にもお客を泊めるらしいとか。

よくあることなのだが」(!)に元気がなく、ボソボソ早口で
アパートの清掃依頼が入る。
行ってみると警察が来ていて依頼者は自殺。
部屋は片付いていて荷物もわずか、オムツまでつけて
レジャーシートを重ねた上で絶命。
自殺の決行日に死後清掃のため依頼を入れていた
なんて言う話も。

死亡者の遺族たちとの関係も暴露されてしまいます。
意外にさばさばした表情で
やっと終わったかって気持ち」と話す息子や、
複数の女が入ってきて
金目のものを「形見分け」と称して持ち去り
残ったのは死亡者の
趣味のコレクションだけという事も。

何かと拒否や嫌悪感をあらわにされ、
​挙句の果てには死神扱いされる​仕事に
報われない思いを抱く山田でしたが、
依頼者の離婚した妻について行った、心臓まひで死んだ娘の
依頼者への気持ちを、遺品により知ることが出来る
ケースがありました。
依頼者の
あの日…山田さんに会えてよかった
と言う依頼者の言葉が山田を救ってくれます。
先輩特殊清掃業者たちの死の考え方も
死亡者たちへの優しい眼差しが感じられ、
怖くて気持ち悪くて、でも人間ってこうなってるんだな、と
なんとなく安心納得してしまった。
あ。
家の掃除っていつもある程度はやっとかなくちゃなあ​
って思った。


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(*)『透明なゆりかご』
これは泣いた。いやー…泣いた。
日本の死因トップはがんでも脳卒中でも心筋梗塞でもなく
「アウス」(人工中絶)
であるととお医者さんが看護師見習いの主人公に教える
ところから始まる命と命を作ってしまった人たちの
エピソード集。NHKでドラマにもなりました。


透明なゆりかご〜産婦人科医院看護師見習い日記〜 プチキス(43)【電子書籍】[ 沖田×華 ]​​​​​​​​​





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最終更新日  2020年11月08日 07時42分35秒
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