プチ体調不良。
「どこも悪くありませんよー」
のあとに続くのは
「加齢です」
他に言う事無いんかい
。
あ。あった。
「老化を治す薬はありません」
そりゃあね、大病だったりするよりはずっといいけれど。
『ヘルプマン!』っていう介護ヘルパーの青年を扱った漫画で、
福祉系の専門学校に通う青年が
知り合った老婆(これがまた素敵なんだな
ハイヒール履いて
お化粧して、バーにジャズ歌いに行く。)に
今日の体調か何かきくと、面白くもなさそうな顔で
「この歳になるとね、体調がいい時なんてないんだよ」
みたいな事言って、
-ああそうなんだなあ
なんて思った。
10年くらい前の話だ。
今なんとなく分かる。
誰だっけなあ、歳とってきたら
「治らない事と向き合わなくては」
みたいな事いってたの。
職場行けば若造たちの意見に押し切られ、
家に帰ると部屋は散らかってるし
疲れてご飯作るのもおっくうだ。
ご飯食べたら眠くて眠くて
ちょっと15分ばかし目つぶろうかね、って
横になったら
たっぷり2時間ちょい。
ぼーっとネットサーフィンして目覚まして
これ入力してます。
あああっちもこっちも面白くない気に食わない
なんか不安だ嫌な事ばかり毎日四面楚歌もう疲れた
何よ私だけが悪いってのなんでこんなことになるの?
こういう時、
「笑顔だよ 笑顔」
とか言われるムカつく。
一体どういうつもりで言ってんだ?
笑顔でいると、状況が打開できるって書いてた本も
あったなあ。
こう言う人、いないだろうか。
-コイツはオレに笑顔しか向けられない立場のヤツだな
と足元みて付け込んでくるヤツ。
ワンマン社長が連れてきた倒産した会社の元ぼんぼん。
社長が言ってた
「すっごくいい人」
っていうのは「いたぶるのにすっごくいい人」って意味だよね?
無理難題ふっかけて、お育ちがいいせいなのか
怒る事もせず
「いやあ、それはー」
なんて困り果てながら愛想笑いしてる。
その愛想笑いを舌なめずりして嬉しそうに見てるのが社長。
薄い唇の口角思い切り上げて言う
「それ、君の仕事でしょおー?」
オレに拾われなかったらお前ら家族路頭にまよってたよな?
って口には出さないけど思ってるのよく分かる
笑顔がぜんぶ解決するなんて嘘だって思った。
Twitterにあった。
だよなあって思った。
何言ってやんでぇ!
って腹の底で毒づきながら、
ニコニコ穏やかな笑顔を浮かべて話聞いてる事、ないよなあ
無表情のまま
やっていたことの手をとめて立ち上がり、
ふっとその場を離れたって、いいよなあ。
ある場所でそれをやり、次にそこへ行くとき
すっごく気が重かった。しかも
どうしても行かなくちゃならなかった。
玄関出て、外の空気に触れる。
薄曇り。
無理矢理口角上げてみる。
-ふふっこうして脳をだますのよ
ああこんな時にも笑顔をつくれる私
あたしって大したもんじゃない?
と思うと幾分気持ちが上向いた。
笑顔が解決するって、こういうことなのかな?
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確か資格全然持ってなくて、ヘルパーやってるんだけど、
天才的に介護が上手くて(これ上手いっていわないか…)好きで情熱を傾けられる
男子が主人公だったかな。彼の友人がかっこいい。
以前は介護度って要介護と経過的要介護だったんだけど、平成18年に要支援1、
要支援2ができたのね。地域包括支援センターの創設とか。そんな歴史も当時の
内情的なものも分かる内容だったと思います。途中までしか読んでないけど。
27巻もあるのか。