caco記

夏から見始めた"鎌倉殿の13人"が先週最終回を迎え、その再放送を実家で見ていた。
何ヵ所か確認したい部分があったので、字幕を出しながら見ていたのだが。


アサ………アサの毒

小四郎君の症状の原因として、佐々木のじいさんの孫の医者が言った言葉。
そして、次に具合が悪くなったら飲め、と水薬を処方した。
苦しむ小四郎君がみずから薬を飲もうとしたら、姉ちゃんに邪魔されて薬が飲めず死んでしまう訳だが。




麻の毒、って何だ？
いやいや、キノコじゃないのかよ。


何らかの毒を手に入れた のえさん が、「京都から手に入れた薬で、身体に いいから」って小四郎君に毎日飲ませてる。
多分、酒に混ぜて。
匂いが酷くて、飲み始めてから反対に具合が悪くなってる、と、小四郎君は訴えてる。

急性毒性じゃなくて、慢性毒性かい。



いやいや
なんか、おかしいでしょ。

"鎌倉殿の13人"で、明らかに毒殺されたのは 北条政範
あの時の毒は、多分、無味無臭。
だから、疑い無く口にした。

無味無臭の毒はあるんですよ、この時代。
だったら、わざわざ、酷い匂いの毒を用意するかね？

のえさん が手に入れた"毒"は、メフィラス義村が渡したのは間違いない。
そして、即効性はなく、匂いが酷くて飲みづらい。
あのメフィラスが、何でそんな毒にしたんだ？
あのメフィラス、だよ。
おかしいじゃん。

この薬を飲み始めてから体調が悪い。
自覚してるのに、まだ飲んでる。


メフィラス、わざと臭いの酷い遅効性の、若しくは致死性の無い毒を渡してないか？
臭いが酷くて読めないなら、それでよい。
例え飲んでも、即効性はない。
途中で気がついて止めればよい。

なので、あの毒に当たった様な状況はプラシーボではなくて、最初から演技だった。
でも、トキューサも飲んでるから、臭いが酷くて不味いのは本当なんでしょう。


さて

最終回のタイトルは"報いの時"


話はかなり外れるんだか、私、実は、一番気になってたのは、誰が北条政範を殺したのか、ということでした。
そりゃ、平賀さんぽいんですけどね。
平賀さんも北条政範を殺そうとしたんでしょうけどね。
同時に義時も狙ってたんじゃないだろうか。

だから、今回、あの13人が誰なのか、も、確認してました。

北条政範、入ってない。
でも、毒殺されたのは、北条政範だけなんだよね。



なお、この件に関する考察を見ていて気になったのは"医者、犯人説"
ほんとは、あの水薬が毒だったんじゃないか、という。
次に症状がでたら、薬を飲んだら楽になる。
つまりは、そういうこと。

あぁ、それもあるかもね。
だって、せっかく自分が病を治した頼家様を殺された訳じゃないですか。
病気で死ぬ訳がない、と、確信してたんじゃないですか。
だったら、何故、死んだのか、と。

これは、基本的に無味無臭の即効性の毒だろう。
でも、水薬、飲んでない。


結局、誰が毒殺しようとしたんだ？
あの毒で殺せる、と思っていたのは、のえ さんだけで。
でも、医者は、アサの毒と言っている。



これもポイント。アサ であって、麻ではない。
じゃ、アサの意味は？
私は麻痺(マヒ毒)の意味だと思ってる。
急性毒性じゃなくて慢性毒性だから、植物(キノコ、野草)や動物(ふぐ、貝)の神経毒ではない。
ちなみに摂食型の植物毒や動物毒は、あまり慢性にはならないはず。
壮大な前振りだったキノコ説だけど、「きのこは嘘」ってメフィラスが言ってるし｡
なので､鉱物毒説をとるわ。

ありがちな鉱物毒だと、酒器の釉薬から溶け出した鉛とかね。


なんかね、もう、わかんないですけど。
義時毒殺しようとしてたのは、一人と限らん訳です。



義時は、自分というより、泰時の将来の為に政範を毒殺した。
兄弟殺し
義時は、誰かに毒を盛られた。
でも、泰時の将来は大丈夫だから、って最期は薬渡さなかった姉上だった。
姉弟殺し
これが報いでなくて何だと？