帯広 焼とり居酒屋おさない
こちらも時系列ド無視の緊急アップ。はい、最初に申し上げてきます、賛否両論あるはずです(笑)ですが私の感じたままをお伝えします。で、つい数日前に来訪したお店がここおさないさんです。忠告します。ここのお店はチラシや宣伝を一切していないお店です。もしこれからの私の記事を読んでみて"冷やかし"の為の来訪やそして記事の意味を理解せずに来訪する事は止めてください。他のお客さん、そしてお店、更には貴方も良い気分になる事はないです、悪しからず。前情報では"偏屈""我儘"などとある種マイナスな効果の形容詞が飛び交っておりました。そして知り合いから「ここは○□だから行かないほうが良いよ…」と、事前にその店のルール?も聞き及んでおりました。だからこそ行く!親っさん、ママさん「いらっしゃいませー」あれ?柔かい雰囲気の応対。しかもお客さんとコンタクトを小まめにとっている。ん?耳にして膨らんだ私の想像とはちょい違うぞ。注文は、と。うん当然目的は焼き鳥だ!そして酒!!この揺るぎない目的意識があったからこそ、後々、このお店の在り方の何たるかを物語るに相応しい布石となり、多いに納得する意味だと知った。私はここぞ、とばかりに好きな焼き鳥の種類を数々述べる。メニューに一品料理とありそこに手羽先、とり皮が含まれる。あれ?串じゃないの?!まぁ来れば判る。ここでは後から「塩orタレ」とのお伺いもない。親っさん「いやー食えるかなー(ボソっ)?」私「大丈夫ッス!」親っさん「はいよ」この「食えるかな」がそれこそ焼き鳥が登場した時点で納得(笑)焼き台はんー2m?いやナイナイ(汗)レンガで囲まれた焼き台は親っさんの両手ですっぽり収まる位の大きさだ。そこで炭とエライ格闘している親っさん。「いやー今日は炭が中々いう事聞いてくれなくて…遅くなるけど良いかい(汗)?」「いいっすいいっす^^ゆっくりやってますから♪」ビールも注文。そこに現れたお通し。烏賊の塩辛なんすけど、これがベラボウに旨い!暫くして最初に現れたのはボンボチ400円。最近巷に出されるボンボチ(鶏尻尾)の姿は、こう?銀杏みたいな形。これの大半は自分で串入れしていないお店で串ごと仕入れかどこぞのディスカウントストアで売られる冷凍ものが多い。しかしここのはしっかり捌いて串入れしているのが如実に判る。一口頬張ると脂の抜けも程よく表面はパリッとした…う、旨い(泣)お次はレバー。あーもう値段はいいやwwデカい…。この先このボリュームでしかも一品3串で登場するのかえー(汗)?!一口。ああああ…トロトロ…。んーミステリアスうー(惚)串のやっさんのレバー串も火の入れ絶妙で旨かったけどおさないのそれは他を凌駕した別次元のものだな。現在(いま)は無きアノ焼き鳥大学のレバーの感動すら超えた。お次はとり串だ。こんなにデカいのに口に入れた途端、ジュンワー!や、柔けー!!!なんだこれ?!塩気も控え目で流石。焼きを拝見(レンガ積みでそうそう見えない…)するとどうも塩?スパイス?が一種類じゃないんですな。3種類ほどの缶を交互に軽やかなスナップで振る。はいここら辺で女性の方は勿論成人男性の方でさえお腹が一杯になるであろう、それ程のボリューム。ですが私の満腹中枢は余りの旨さに崩壊寸前だ(笑)!ボトルを入れちゃいましたの、ハイ(^o^)丿聞くと親っさん「いやー勝手にうちの名前入れてくれるの^^」ですってw他に焼酎銘柄2品あってそれは親っさん曰く「帯広であるのうち位かも?」でとか。そんな話をしていたら隣の私とは一回り位離れた男性の方が「飲んでみるかい?」と自分の三楽(?だったかなー)を「いいって云うまで注ぐから(笑)」とグラスに入れてくれちゃいました♪そっからもう親っさんとその常連さんと私でここおさない話で大盛り上がり。でも親っさんはあくまで控え目の物言いなのです、なんかやはり話と違う。そんな中登場の手羽先。一本はあまりに夢中で撮るのも忘れ食ってしまった(汗)これも塩加減が良く、もうハー(エロ声w)です。私「いやー話には聞いてましたけど全然そんな事ないじゃないですかw」常「そうでしょ^^?俺もマスターの云う事に"我儘"とか感じた事ない」じゃあここで一つずつあげていこう。【1】おさないでは追加注文は一切受けません。(注文も後で断ることもある)これは限りのある串本数で、しかも一人で小さな焼き台で焼いているものだから対応が追いつかない。そして出来るだけ万遍なく来た皆に食べてもらいたいという意識の表れ。以前来たお客さんで注文し過ぎて大分残された事があったそうで、その時後から来たお客さんまで当然まわせなかったんだそうです。親っさんは大変申し訳ない気持ちで一杯になり、このようなスタイルで行くようになったんだそうです。ですので最初に私が云われた「食えるかな」が言葉に出たのです。更に云うと私の食いっぷりが悪ければ途中から私の他の注文を断ってたそう(笑)【2】お酒を呑まない人はご遠慮して下さい。当然居酒屋は酒を呑むところ。こう云う親っさんは真っ当だと感じた。最近は居酒屋チェーンなどが増え、家族で食事を楽しんだり、んーようは酒を飲む目的というよりも選択肢が増え、親っさん曰く「誰彼構わず謙って自分を見失っちゃいけない」昔は焼き鳥屋っていうのは仕事が終わって始めの口開けに使われていて、まず串を数本、そして酒を適度に飲み、その後夜の街に繰り出す。そんな役割が焼き鳥屋だったんだよ、と云う。ましてはそもそもカップルの待ち合わせなどや家族の団らんに使われるような場所ではないのだから。話の途中ですが、つくねです。はいこれ食ってイッチャいました(笑)!門外不出のつくね、此処に有り!今まで食ってきた数々のつくねの中で最高峰だと断言する。親っさん「ん?コツはよくよく煉る、それだけだよ^^」ここでちょいとまたこぼれ話。私がつくねを注文したあと(私とのち仲良くなった)常連さんに「申し訳ない…つくね2本でいいかい?」と親父さんが問いていたのです。私その時は「あー私の後のあの方の注文で終了かー」と感じていたのですがなんと!私の為に常連さんの"先に注文していた"つくねを減らしたのです!親「お客さんの注文で実は残り2本だったの(汗)」常「そんな人なんだよマスターって^^」親「いやー初めて来たっぽかったから食べてもらいたいじゃない?ちゃんと^^」このつくね、…いや言葉にすると有り触れてしまうな。止そう。とにかく常連さん曰く「トロピカル」なお味なのだ、同感^^【3】「とりあえず」はない。重複してしまうが、此処おさないは焼き鳥屋です。メニューには鶏モノしかありません。あと酒。更に「とりあえず」注文しても【1】でいうように追加注文できないから「とりあえず」はないんだよ、と親っさん。最後にでたとり皮。そうやはり一品料理なのだ。親っさんは云う。「私はね?安い給料で小遣いも少ない、そんなサラリーマンの為のいつも止まり木のような場所でありたいと思っているの。だからこれ以上値段も上げないし、この大きさも変える事はないです」更に「私はこの焼き鳥で飯を食ってる、美味しくて当たり前。いつも真剣全力でやってる。私の焼き鳥を食いたい人がくる。私は全力で旨い焼き鳥を作って出す。あくまで同等でいたい」【4】出来ればそのルールに対し質問はあまりして欲しくない。更に例外はない。"ここは私の城です"。ですがね、必ず追加注文したりしたらその旨お答えはするんです。ですがきっとこれが偏屈とか我儘と捉えられる所以かもしれません(笑)ですが【1】から述べたように言葉が足りないかもしれませんが、お客さんの事を考え、自分の味を食べてもらいたいという姿勢は真っ当だと思いませんか?"たかが焼き鳥で!"とお客さんに偉ぶられた事もあったそうです。親っさんは全力で真剣に旨い焼き鳥を作っている「それを馬鹿にされたり納得がいかなかったりしたら、それは私の味や店に合わないんだろう、って帰って頂くこともある」そしてよく云われて困るのは「今回だけ追加していい?」と聞かれること。今まで追加注文なしでやってきて、一度の追加注文を許してしまうと、これまでの断ってきたお客さんに申し訳ないという。だから例外は作らない。まだまだここで語りつくせない程、親っさんや常連さん、そして私と三つ巴でお話させて頂きました。一見さんにも常連さんにも分け隔てなく接するのです。ただちょっとしたルールがあるのです。それさえ判ってしかも納得出来れば、こんな最高でハッピーなとんでもなく旨い焼き鳥を食えるとこはないです^^オッと、ひょっとしたらまだルールがあったかも(笑)?でもオダつ事なく偉ぶる事なく誠意を持ってお店と向き合っていれば当たり前に過ごせる。「なんでこんなので?」と逆に疑問に思ってしまうかもしれません。でも上記で挙げたルールが納得出来ない方はお店行かないほうが良いです。きっとどちら側も良い気分にはなりませんから。でも親っさん「でもヘーコラしてまで来てもらおうとは思っていないの^^更に極めつけ「"お客様は神様"だっていうけど、私は神様に食わす為に鶏焼いてるわけじゃないからねー(笑)」食う側と作る側。あくまで同等でありたいという親っさんの決意表明な気がする。私は今回の来訪で親っさんの事を偏屈とか我儘とか感じはしなかったです。あくまで真っ当に焼き鳥とお客さんと真剣に向き合っている焼き鳥職人なんだと。*焼とり居酒屋 おさない*住所 帯広市西1条南8-1-1時間 18時~23時(早じまいする事も)定休 日曜日