日本一美しいクリスマス・ツリー
「早いものだね、もう5年が経つんだ。花龍のツリーは、一枚の写真がキッカケで生まれたんだったなー。その写真には、家庭用のクリスマス・ツリーに飾ってあるキレイな球体のオーナメントを両手のひらで包み込む様に持っている2歳のかわいい女の子の姿が写っていて、その子の瞳が印象的だった。あー、この子は美しいものが好きなんだと思ったね。その女の子が花龍の”桜の孫”ちゃんだったのね。それで、この子に大きなクリスマス・ツリーをプレゼントしようと思ったのが5年前の11月ごろだったかなー。製作の参考にと、都内の主要なデパートや有名店などのツリーをカメラとスケールを持って50店舗位、見てまわったけど何一つ参考になるものがなかったね。高価なオーナメントを派手に飾っているものや、電飾できれいに見せているだけで品の無いものばかり。特に化粧台座は最悪で釘、ビスどめが当たり前。銀座の店舗通りなど、ペンキを塗った木枠にキャスターもろ見えの台座ばかりで惨憺たるツリーの姿。そこで”桜の孫"ちゃんに送るツリーのコンセプトは上品で"日本一美しいクリスマス・ツリー"に決まったの。ツリー本体は、枝ぶりがいいカナダからの輸入品、オーナメントのメインに店名の"花",化粧台座は釘やビスや工具を一切使わなくても組み立てられる構造。時間的な制約などいろいろ苦労したけど、いまだに大事に飾ってくれているのが、うれしいね。すこし色があせてきたので、来年はツリー本体とオーナメントを新調するか。久米島に行かれる方は、この時期だけ"リサイクル・ショップ花龍"に咲く、”日本一美しいクリスマス・ツリー"を一度ご覧あれ。「花龍ツリー・デザイン兼化粧台座設計・製作者」談