大失恋から12年 ~その5
話し合いの後、彼は帰って行きました。それからが、みぽりんの苦痛の始まりです。寝ることもできず、、食べる事もできず、、でも、朝は来てしまうのです。会社に行かなくてはいけません。結局、”別れる”と言われても、”はい。そうですか”と簡単にいくわけじゃありません。もちろん、両家の問題もあるし、会社の上司にも報告してあるし。とりあえず、上司には「結婚、辞めます」と報告しました。そのまま、喫茶店に呼ばれて、コトの一部始終を話しました。その夜、彼の上司に食事に行かないか・・・と誘われました。「彼の言い分は聞いた。先週の金曜日に”結婚します”と報告受けたのに翌週には”結婚辞めます”とは、あまりにも無責任すぎる」と。でも、みぽりんにそう言われても、みぽりんが一番困っているのです。それから、ほぼ毎日。同期の友達、学生時代の友達。はたまた、隣の課の課長とか・・・いろんな人が心配してくれて、食事に誘ってくれました。でも、みんなと居る時は心が安静で居られるのですが、帰りの電車でフッと一人になると、涙がこぼれ落ちる・・・突然、何かのタイミングで大泣きしてしまう。そんな生活でした。3日ほど経った時、彼に電話してしまいました。もちろん、会社では姿は見ていますが・・・彼も色んな人に、責められ続けていたようです。みぽりんの友達も彼に電話したりしていたようでした。色んな話をしていて、Aちゃんのことを聞くと・・・彼女とは、連絡が取れなくなっている・・・とのこと。そうです。彼女は、関西支社の派遣社員で、神戸の人なのです。関西大震災で、二人の間は連絡が取れなくなっていました。とりあえず「心配だね。。。」って言ったけど、、、本心、このまま死んじゃえばいいのに・・・って思ってた。結局、生きてたけど。彼の両親がうちに来る事はありませんでした。結納までしていて、ヒドイ話ですよね。話は”破談”に向って進んでいきました。彼は、みぽりんと別れたからといって、すぐにAちゃんと付き合うことはない・・・とか建前では偉そうなことを言っていましたが、、、みぽりんの父親と”みぽりんが結婚するまでは、Aちゃんとは結婚しない”と約束したそうです。しばらくして、関西支社の友達が、みぽりんに手紙をくれました。Aちゃんは、自分の友達からも責められて、さらには上司の耳にも入り、自分はここには居れないというので、会社を辞めることにした・・・と。(彼女の上司は、みぽりんが新入社員の時に、可愛がってくれた人なのでした)でも、その事実を取引先の仲のいい人には「○ちゃんがイジメルので、もう会社には居られない」と言いまくっていると。そんなレベルの低い女のことを、相手にしているだけ時間の無駄だって。つづく