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カテゴリ:フルーツ仕入れ奮闘記
食の安全について僕が思うことを語ってみようと思います。
でも、あくまで、僕の個人的な知識や見解なので、その点を考慮して読んでくださいね。 さて、最近中国産の冷凍餃子や箸など話題になっていますよね。 確かに、一部の(かなりの部分かもしれませんが)中国産の商品には不安がある事は、事実だと思います。以前から野菜やおもちゃ、ドッグフードと話題には事欠きませんでした。 こうなってくると、中国産というだけで不安になる気持ちは、みなさん共通だと思います。 でも、中国のもの全てがそうであるわけではない事も事実でしょう。 世の中を裏切らず真面目に生産している人も、企業もあるはずです。 「中国産=安い」というイメージが定着し、安さや量を競争する中、安全性の順位を下げて、大量生産、効率生産に走る生産者が出てきてしまうのでしょうね。販売業者や消費者が、より安くというのを追求してきたのも原因のひとつではないでしょうか? 中国ばかりクローズアップされますが、アメリカなどの先進諸国もどうだかって思います。 ちょっと前よく言われていた「ポストハーベスト」。 輸出用のオレンジなどは、船便で時間がかかるので、腐らないよう、収穫後「防カビ剤」などに漬け込むと聞きました。もちろんアメリカ国内用には使用していない薬品です。最近は、過敏になってきているので、あまりきつい薬は使っていないかもしれませんが、全く無害だとは言い切れないのではないでしょうか? それなら、多くの人や企業が崇拝する「国産」については、どうでしょう? 国産だからということで、売りにしている企業や、安心している人が多いのも事実です。 それも、最近、産地詐称や賞味期限詐称、究極は雨水で解凍なんて事件もありましたから、信じられたものではありません。 もっと僕が身近に感じている事は、農家さんにだって信用できない人もいるってことです。安い中国産に対抗するため、早く大量に生産しないとと考えている人は、一部の中国ほどでもないにしても、かなり農薬を使っているようです。実際、虫や病気から守り、色着きを良くし、おいしくし、生産量を上げ、収穫を早め、、、など色々な薬が開発されて利用されています。 安く売られている農産物は、こうして大量生産されたから安いものもあります。 だったら、高い=安心なのかといえば、それも?です。 見栄えがよく、大きく、おいしいものは、農薬を使用するから作れるものもあります。 でも、実際、全く無農薬だとまともな作物は作れないと言われているのも事実です。品種改良が進み、もともと自然が持つ強さを失った作物も多いのです。 だから、全く無農薬を望んでしまうと、まともな食事はできなくなります。 ただ、許可された薬を、規定内の量で使っているというのを最低限度にしてほしいです。これならほとんどの農家さんで実践されているでしょうから。 できるなら、有機肥料や木酢液などなるべく天然素材の薬品を使って作られたものや、見た目が悪くても少しでも農薬を減らして作られたものが、もっと出回るとうれしいですね。 ということで、僕が思うことは、中国であれ日本であれ、「○○産」だから安心とか危ないとかじゃないということです。もっと深く知らないとあまり意味がないんじゃないかと。。。今の時代、難しいですね。ずっと昔なら、近くで取れた食材だけしか食べなかったから、安心だったのにね。 これからは、もっと生産者も、販売者も、消費者も意識を変えて、値段や見た目にとらわれないようになることを期待しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.29 17:11:22
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