のりこ

どうしてこんなにも不快なんだろう。
些細なことであまりにも腹が立ってばかりで、素直になれない。
感情的になる。
腹が立つ。
まず鬱状態の気持ちをどうにも受け止めてくれないこと。
『ふーん。あそう』
それで終わり。おしまい。
『看護学校に行ってた時に習ったけど、
鬱病の人は放っておくのが一番だって言うから』
そう、彼は何かと『看護学校で習った』を口にする。
それがものすごく嫌。
自分が感じたことのない他人の辛さを、
すべて看護学校で習ったマニュアルどおりに客観視する。
それがすごく寂しかったりする。
『看護学校』『看護学校』……
それがあなたにとっての基準なの？
どうしてそういう答え方しかしてくれないの？
『別にのりが鬱病になったからって俺干渉したりしないし』…
そうじゃないんだよ。
どうして伝えたらいいの？
辛くて苦しくて、このもどかしい気持ちをどう言えば伝わるの？
『鬱病になったんなら「あたし鬱病なんだ」って言ってくれればいいよ』
自分が鬱病だと他人に簡単に言えればそれは『鬱病』じゃないよね。
まぁ、鬱にもいろんな種類があるけど、あたしの場合はそうじゃないんだよ。
自分を守るための壁のせいでもあるけど、簡単に口に出せない。
ましてや、突然死にたくなるなんて言えない。
いや、言っても結局深く受け止めてくれないから。。
あたしのエゴだろうがなんだろうが、
ぶちまければ、正直ほんとにわかってほしい。
この辛さをというんじゃなくて、
こんなにも辛くて苦しんでる私をわかってほしい。
流さないで受け止めてほしい。
でもどう言ったって『流してないよ』、
『受け止めてなくないよ』と言うのがオチ。
辛いのにどうやって伝えたらいいのかまたひねくりまわして考えるのがすごく苦しくて、
あたしはそういう話を彼とするのがすごく嫌。
疲れて涙が止まらなくなるから、話したくない。

だから、ほんと、あたしは弱すぎる人間なんだよね。
わかってるんだ。
強くならなきゃいけないのに、
もうその意味すらわからなくて、
どうやってそれを見い出すのかも、
その価値もよくわからなくなってしまった。
自分を成長させるために、他の人の話をもっとたくさん聞かなくちゃいけないと思う。
もっと触れ合わなきゃいけないんだよな。。
まずはそこからかなぁ…